糖尿病患者は過活動膀胱の有病率が高い

近年、糖尿病患者にはOABが多いことを示唆する研究結果が複数報告されてきている。ただし、有病率に関する信頼性の高い報告は少なく、リスク因子についての不明点も多い。これを背景としてZhang氏らは、システマティックレビューとメタ解析による検討を行った。
システマティックレビューとメタ解析のための優先報告項目(PRISMA)ガイドラインに準拠して、Medline/PubMed、Embase、Web of Scienceを用い、18歳以上の糖尿病患者のOAB有病率に関するデータを報告している英語論文を検索。788件がヒットし、重複削除、タイトルと要約に基づくスクリーニングを経て29件を全文精査の対象として、最終的に15件の報告を解析対象とした。それらの研究の参加者数は合計8万2,646人で、糖尿病罹病期間は平均7.65~14.60年だった。
メタ解析の結果(研究数〔k〕=15)、糖尿病患者のOAB有病率は30.3%(95%信頼区間21.3~39.3)と推定された。性別に解析した場合、男性(k=4)は30.5%(23.4~37.6)、女性(k=6)は35.6%(24.1~47.0)であった。非糖尿病者と比較した研究(k=7)は、いずれも糖尿病患者のOABのオッズが有意に高いことを報告しており、メタ解析の結果もオッズ比(OR)3.566(2.639~4.819)であり有意だった。
OABに関連する因子の検討からは、年齢(OR1.03〔1.02〜1.05〕、k=3)、糖尿病罹病期間(OR1.57〔1.17〜2.10〕、k=3)、高血圧(OR1.66〔1.09〜2.55〕、k=2)、および神経障害(OR2.42〔1.94〜3.00〕、k=3)という4項目が、有意な関連因子として特定された。これら以外に検討されていた、性別、BMI、HbA1c、腎症、網膜症、脳卒中については、有意な関連が示されなかった。
著者らは、「本システマティックレビューとメタ解析は、糖尿病患者のOAB有病率が高いことを示しており、さらに、年齢、糖尿病罹病期間、高血圧、神経障害が、糖尿病患者におけるOABリスクの高さと関連していることを明らかにした。これらの知見は公衆衛生上極めて重要と言え、糖尿病患者のOABリスクを軽減する効果的な介入を行うための指針となり得る」と述べている。
[HealthDay News 2026年1月26日]
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