iPS再生医療、実用化へ=脊髄損傷、心不全や糖尿病治療
2026.02.20
人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いた再生医療は、研究段階から実用化を見据えた局面へと移りつつある。脊髄損傷や心不全、1型糖尿病など、根治療法が限られている疾患を対象に、臨床試験(治験)や研究が進む。
心疾患分野では、慶応大発のベンチャー企業「ハートシード」(東京都港区)が、iPS細胞由来の心筋細胞を球状に加工した「心筋球」を、重い心不全患者10人に移植。昨年12月公表の治験結果によると、心機能や症状の改善が確認され、安全性にも大きな問題はなかった。同社は、ドナーからの移植に依存しない治療法として、製造販売の承認申請に向けた準備を進める方針だ。
脊髄損傷では、慶大の岡野栄之教授らの研究チームが、iPS細胞由来で神経のもとになる細胞を、脊髄損傷患者4人に移植。重篤な有害事象はなく、一定の安全性が確認され、症状の改善も見られた。うち1人は立てるようになり、もう1人は自力で食事できる程度に回復したという。
国内では新規患者が年間約6000人、慢性期患者は10万人以上とされるが、根治療法は確立されていない。研究チームは医師主導治験に進み、実用化を目指す。
京都大付属病院では、1型糖尿病患者を対象に、iPS細胞から作製した膵島(すいとう)細胞をシート状に加工して移植する治験を進めている。膵島細胞が壊れ、血糖値を制御できなくなる1型糖尿病患者は国内で10万~14万人。原則的に毎日のインスリン注射が必要で、負担軽減につながるかが焦点だ。
眼科領域では、大阪大発ベンチャーの「レイメイ」(大阪市)が、iPS細胞から作製した角膜上皮細胞を用い、重度の角膜疾患を対象とした治験を今月開始した。ドナー不足などで角膜移植が難しい患者に対し、新たな治療の選択肢となる可能性がある。 (C)時事通信社
心疾患分野では、慶応大発のベンチャー企業「ハートシード」(東京都港区)が、iPS細胞由来の心筋細胞を球状に加工した「心筋球」を、重い心不全患者10人に移植。昨年12月公表の治験結果によると、心機能や症状の改善が確認され、安全性にも大きな問題はなかった。同社は、ドナーからの移植に依存しない治療法として、製造販売の承認申請に向けた準備を進める方針だ。
脊髄損傷では、慶大の岡野栄之教授らの研究チームが、iPS細胞由来で神経のもとになる細胞を、脊髄損傷患者4人に移植。重篤な有害事象はなく、一定の安全性が確認され、症状の改善も見られた。うち1人は立てるようになり、もう1人は自力で食事できる程度に回復したという。
国内では新規患者が年間約6000人、慢性期患者は10万人以上とされるが、根治療法は確立されていない。研究チームは医師主導治験に進み、実用化を目指す。
京都大付属病院では、1型糖尿病患者を対象に、iPS細胞から作製した膵島(すいとう)細胞をシート状に加工して移植する治験を進めている。膵島細胞が壊れ、血糖値を制御できなくなる1型糖尿病患者は国内で10万~14万人。原則的に毎日のインスリン注射が必要で、負担軽減につながるかが焦点だ。
眼科領域では、大阪大発ベンチャーの「レイメイ」(大阪市)が、iPS細胞から作製した角膜上皮細胞を用い、重度の角膜疾患を対象とした治験を今月開始した。ドナー不足などで角膜移植が難しい患者に対し、新たな治療の選択肢となる可能性がある。 (C)時事通信社
[時事通信社 2026年2月13日]





