国内初のDPP-4阻害薬「ジャヌビア錠」「グラクティブ錠」発売

2009.12.11
 国内初のDPP-4阻害薬となる万有製薬の「ジャヌビア錠」(一般名:シタグリプチンリン酸塩水和物)および小野薬品工業の「グラクティブ錠」(同)が12月11日、同時に発売となった。本剤は10月16日付で製造販売承認を取得した経口2型糖尿病治療薬で、それぞれ「25mg」「50mg」「100mg」の容量がある。
 本剤は、メルク社(米国)により創製されたDPP-4(dipeptidyl peptidase-4:ジペプチジルペプチターゼ-4)の選択的阻害薬で、国内では10年ぶりとなる、新しい作用機序をもつ経口2型糖尿病治療薬。血糖値を下げる生体内の仕組み(インクレチンシステム)を活性化することにより血糖値をコントロールする。インクレチンは食事の摂取などにより消化管で産生されるホルモンだが、血糖値が高い場合はインスリン分泌を増強し、血糖値が正常あるいは低値のときはインスリン分泌を増強せず、かつグルカゴンの分泌を低下させ肝臓における糖の新生を抑制するという特徴を有する。
 本剤は、このインクレチンを分解する酵素であるDPP-4を選択的に阻害することにより、血糖値依存的にインスリン分泌を増強して血糖低下作用を発揮する新しい作用機序をもった経口糖尿病治療薬。1日1回投与で、かつ、食事の影響を受けないことから、食前・食後のいずれにおいても服用可能な薬剤である。
 本剤は、メルク社が2006年8月に世界初のDPP-4阻害薬として発売し、現在は世界85カ国以上で承認され、これまでに米国だけでも1,800万人以上に処方されている。

「ジャヌビア錠」「グラクティブ錠」主な特徴

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

脂質異常症の食事療法のエビデンスと指導 高TG血症に対する治療介入を実践 見逃してはいけない家族性高コレステロール血症
SGLT2阻害薬を高齢者でどう使う 週1回インスリン製剤がもたらす変革 高齢1型糖尿病の治療 糖尿病治療と認知症予防 高齢者糖尿病のオンライン診療 高齢者糖尿病の支援サービス
GLP-1受容体作動薬の種類と使い分け インスリンの種類と使い方 糖尿病の経口薬で最低限注意するポイント 血糖推移をみる際のポイント~薬剤選択にどう生かすか~ 糖尿病関連デジタルデバイスの使い方 1型糖尿病の治療選択肢(インスリンポンプ・CGMなど) 二次性高血圧 低ナトリウム血症 妊娠中の甲状腺疾患 ステロイド薬の使い分け 下垂体機能検査
NAFLD/NASH 糖尿病と歯周病 肥満の外科治療-減量・代謝改善手術- 骨粗鬆症治療薬 脂質異常症の治療-コレステロール低下薬 がんと糖尿病 クッシング症候群 甲状腺結節 原発性アルドステロン症 FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症 褐色細胞腫

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料