販売名 | 製品画像 | 薬価 |
---|---|---|
ツイミーグ錠500mg |
![]() |
34.10 |
糖尿病用剤
イメグリミン塩酸塩
住友ファーマ株式会社
2型糖尿病
通常、成人にはイメグリミン塩酸塩として1回1000mgを1日2回朝、夕に経口投与する。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2. 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の患者[輸液、インスリンによる速やかな高血糖の是正が必須である。]
3. 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。]
室温保存
3年
処方箋医薬品
※注意―医師等の処方箋により使用すること
2021年9月
2型糖尿病
本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮すること。
通常、成人にはイメグリミン塩酸塩として1回1000mgを1日2回朝、夕に経口投与する。
腎機能障害のある患者では、排泄の遅延により本剤の血中濃度が上昇するため、以下の点に注意すること。[8.1 参照],[9.2.1 参照],[9.2.2 参照],[16.6.1 参照]
・eGFRが10mL/min/1.73m2以上45mL/min/1.73m2未満の患者では、下表のとおりに投与量及び投与間隔を調節すること。
eGFR (mL/min/1.73m2) |
投与方法 |
15≦eGFR<45 |
1回500mg、1日2回朝夕 |
10≦eGFR<15 |
1回500mg、1日1回 |
・特に、eGFRが10mL/min/1.73m2以上15mL/min/1.73m2未満の患者には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。投与中は患者の状態に十分に注意し、腎機能のさらなる悪化等が認められた場合には投与の中止を検討すること。
・eGFRが10mL/min/1.73m2未満の患者(透析患者を含む)への投与は推奨されない。
投与は推奨されない。本剤の血中濃度が著しく上昇するおそれがある。[7. 参照],[8.1 参照]
腎機能障害の程度に応じて投与量及び投与間隔を調節すること。特に、eGFRが10mL/min/1.73m2以上15mL/min/1.73m2未満の患者には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。 本剤の血中濃度が上昇する。[7. 参照],[8.1 参照],[16.6.1 参照]
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。
また、重度(Child-Pugh分類C)の肝機能障害のある患者を対象とした臨床試験は実施していない。[16.6.2 参照]
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には本剤を投与せず、インスリン製剤を使用すること。動物実験(ラット)で胎児への移行が認められている1)。また、胎児の器官形成期に本剤を投与した動物実験では、ラットに1500mg/kg/日(臨床での最大投与量2000mg/日の約17倍の曝露量に相当)を経口投与した場合に、生存胎児体重の低値及び骨化遅延が認められている2)。ウサギに200mg/kg/日(臨床での最大投与量2000mg/日の約1.4倍の曝露量に相当)を経口投与した場合に、全胚吸収、生存胎児数の低値傾向を伴う着床後死亡率の上昇傾向及び生存胎児体重の低値傾向が認められている3)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が認められている4)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
糖尿病用薬
|
低血糖の発現に注意すること。特に、インスリン製剤、スルホニルウレア剤又は速効型インスリン分泌促進薬と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。これらの薬剤による低血糖のリスクを軽減するため、インスリン製剤、スルホニルウレア剤又は速効型インスリン分泌促進薬の減量を検討すること。 |
血糖降下作用が増強されるおそれがある。 |
ビグアナイド系薬剤 |
低血糖及び消化器症状の発現に注意すること。 |
低血糖については、血糖降下作用が増強されるおそれがある。 |
血糖降下作用を増強する薬剤
|
血糖値、その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 |
血糖降下作用が増強されるおそれがある。 |
血糖降下作用を減弱する薬剤
|
血糖値、その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 |
血糖降下作用が減弱されるおそれがある。 |
低血糖があらわれることがある。特に、インスリン製剤、スルホニルウレア剤又は速効型インスリン分泌促進薬と併用した場合に、低血糖が発現するおそれがある。低血糖症状(初期症状:脱力感、高度の空腹感、発汗等)が認められた場合には糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。[8.2 参照],[8.3 参照],[9.1.1 参照],[10.2 参照]
1~5%未満 |
1%未満 |
|
---|---|---|
感染症及び寄生虫症 |
膀胱炎 |
|
代謝及び栄養障害 |
食欲減退 |
|
眼障害 |
糖尿病網膜症、糖尿病性網膜浮腫・黄斑浮腫 |
|
胃腸障害 |
悪心、下痢、便秘 |
嘔吐、腹部不快感、消化不良、上腹部痛、軟便、腹部膨満、胃食道逆流性疾患 |
臨床検査 |
血中乳酸増加、リパーゼ増加、体重減少 |
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
ビグアナイド系薬剤において、まれに重篤な乳酸アシドーシスを起こすとの報告があり、リスク因子として、腎機能障害、肝機能障害、低酸素状態を伴いやすい状態、脱水(利尿作用を有する薬剤の併用を含む)、過度のアルコール摂取、感染症、高齢者等が知られている。
本剤において、ラットを用いた非臨床試験では血中乳酸濃度への明らかな影響は認められておらず、臨床試験では乳酸アシドーシスの発現は認められていないが、本剤とビグアナイド系薬剤は作用機序の一部が共通している可能性がある。
(更新確認日:2025年8月29日)
毎号、明日の臨床に役立つ時宜を捉えたテーマを取り上げ、各分野のエキスパートが徹底解説。
専門医の先生はもちろんのこと、これから専門医を目指される先生まで、ぜひアップデートにお役立てください。
当サイトは、糖尿病に関連した薬剤や医療機器の情報を
医療関係者の方に提供するサイトです。
該当する職種をクリックして中へお進みください。