販売名 | 製品画像 | 薬価 |
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スーグラ錠25mg |
![]() |
100.10 |
スーグラ錠50mg |
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149.70 |
選択的SGLT2阻害剤 -糖尿病治療剤-
イプラグリフロジン L-プロリン錠
Ipragliflozin L-Proline
アステラス製薬株式会社
〇2型糖尿病
〇1型糖尿病
〈2型糖尿病〉
通常、成人にはイプラグリフロジンとして50mgを1日1回朝食前又は朝食後に経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら100mg1日1回まで増量することができる。
〈1型糖尿病〉
インスリン製剤との併用において、通常、成人にはイプラグリフロジンとして50mgを1日1回朝食前又は朝食後に経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら100mg1日1回まで増量することができる。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡[輸液、インスリン製剤による速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤の投与は適さない。]
3.重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリン製剤による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。]
室温保存
3年
処方箋医薬品 注1)
注1) 注意―医師等の処方箋により使用すること
2014年4月
通常、成人にはイプラグリフロジンとして50mgを1日1回朝食前又は朝食後に経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら100mg1日1回まで増量することができる。
インスリン製剤との併用において、通常、成人にはイプラグリフロジンとして50mgを1日1回朝食前又は朝食後に経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら100mg1日1回まで増量することができる。
[7.1 参照],[7.2 参照],[11.1.4 参照]
[8.1 参照],[11.1.1 参照]
症状を悪化させるおそれがある。[8.4 参照],[11.1.2 参照]
本剤の利尿作用により脱水を起こすおそれがある。[8.5 参照],[10.2 参照],[11.1.3 参照]
投与しないこと。本剤の効果が期待できない。[5.1 参照],[8.3 参照],[16.6.1 参照]
投与の必要性を慎重に判断すること。本剤の効果が十分に得られない可能性がある。[5.2 参照],[8.3 参照],[16.6.1 参照],[17.1.11 参照],[17.1.12 参照]
低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。重度の肝機能障害のある患者を対象とした臨床試験は実施していない。[16.6.2 参照]
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には本剤を投与せず、インスリン製剤等を使用すること。類薬の動物実験(ラット)で、ヒトの妊娠中期及び後期にあたる幼若動物への曝露により、腎盂及び尿細管の拡張が報告されている。また、本剤の動物実験(ラット)で胎児への移行が報告されている。
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で乳汁中への移行及び出生児の体重増加抑制が報告されている。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
高齢者では脱水症状(口渇等)の認知が遅れるおそれがある。[8.5 参照],[11.1.3 参照]
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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低血糖の発現に注意すること。特に、インスリン製剤、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤又はGLP-1受容体作動薬の減量を検討すること。ただし、1型糖尿病患者においてインスリン製剤を減量する場合、ケトアシドーシス等のリスクが高まるため、過度の減量に注意すること。 |
血糖降下作用が増強されるおそれがある。 |
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血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 |
血糖降下作用が増強されるおそれがある。 |
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血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 |
血糖降下作用が減弱されるおそれがある。 |
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利尿作用が過剰にみられるおそれがあるため、必要に応じ利尿薬の用量を調整するなど注意すること。 |
利尿作用が増強されるおそれがある。 |
低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α‒グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。[7.2 参照],[8.1 参照],[8.9 参照],[9.1.1 参照],[10.2 参照],[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照],[17.1.4 参照],[17.1.5 参照],[17.1.6 参照],[17.1.7 参照],[17.1.8 参照],[17.1.9 参照],[17.1.10 参照],[17.1.11 参照],[17.1.12 参照],[17.1.13 参照],[17.1.14 参照]
腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)があらわれ、敗血症(敗血症性ショックを含む)に至ることがある。[8.4 参照],[9.1.2 参照]
口渇、多尿、頻尿、血圧低下等の症状があらわれ脱水が疑われる場合には、休薬や補液等の適切な処置を行うこと。脱水に引き続き脳梗塞を含む血栓・塞栓症等を発現した例が報告されている。[8.5 参照],[9.1.3 参照],[9.8 参照],[10.2 参照]
ケトアシドーシス(糖尿病性ケトアシドーシスを含む)があらわれることがある。[7.1 参照],[7.2 参照],[8.6 参照],[8.6.1 参照],[8.6.2 参照],[10.2 参照]
5%以上 |
1~5%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
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血液及びリンパ系障害 |
貧血 |
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眼障害 |
糖尿病網膜症 |
眼瞼浮腫 |
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胃腸障害 |
便秘 |
下痢、胃炎、胃食道逆流性疾患、上腹部痛、腹部膨満、齲歯、悪心 |
嘔吐 |
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全身障害及び投与局所様態 |
口渇、体重減少 |
空腹、倦怠感 |
顔面浮腫、脱力感 |
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肝胆道系障害 |
肝機能異常、脂肪肝 |
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感染症 |
膀胱炎 |
鼻咽頭炎、外陰部膣カンジダ症、細菌尿 |
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代謝及び栄養障害 |
ケトーシス |
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筋骨格系及び結合組織障害 |
筋痙縮 |
筋肉痛、背部痛 |
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神経系障害 |
糖尿病性ニューロパチー、浮動性めまい、体位性めまい、頭痛、感覚鈍麻 |
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腎及び尿路障害 |
頻尿 |
多尿 |
尿管結石、腎結石症 |
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生殖系及び乳房障害 |
陰部そう痒症 |
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呼吸器、胸郭及び縦隔障害 |
上気道の炎症 |
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皮膚及び皮下組織障害注2) |
湿疹、発疹、蕁麻疹、薬疹、そう痒症 |
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血管障害 |
高血圧 |
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臨床検査 |
尿中β2ミクログロブリン増加、血中ケトン体増加 |
尿中β‒NアセチルDグルコサミニダーゼ増加、尿潜血陽性、尿中アルブミン/クレアチニン比増加、尿中ケトン体陽性、尿中α1ミクログロブリン増加、尿量増加 |
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
雌雄ラットに本剤12.5、40、125、250mg/kg/日(250mg/kg/日群は雌のみで実施)を104週間反復経口投与したがん原性試験において、40mg/kg/日以上の雄及び125mg/kg/日以上の雌で副腎髄質の褐色細胞腫の発生頻度増加が認められた。ラットに本剤40mg/kg/日(雄)又は125mg/kg/日(雌)を反復経口投与したときの曝露量(AUC24h)は、最大臨床推奨用量(1日1回100mg)の約10倍又は約60倍であった。
(更新確認日:2025年9月12日)
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