プライマリケアでのCGM導入、HbA1c改善と入院リスク低下に関連

2026.07.27
持続血糖測定(CGM)をプライマリケアで導入することの臨床的意義を示すデータが報告された。プライマリケアでインスリン治療を受けている成人糖尿病患者において、CGM導入12カ月後にHbA1cが低下し、入院および救急外来受診のリスク低下と関連したという。米アルバート・アインシュタイン医科大学のJovan Milosavljevic氏らの研究によるもので、詳細は7月6日付で「JAMA Network Open」に掲載された。

 血糖管理におけるCGMの有用性は多くの研究報告により支持されている。それにもかかわらずCGMの導入の多くは専門医によって行われており、大半の糖尿病患者が受診しているプライマリケアでCGMが導入されることは少ない。Milosavljevic氏らは、プライマリケアでCGMを導入することの有用性を、米国内の大規模なプライマリケアネットワーク内のクリニック、18施設の医療記録を用いて検討した。

 2022年8月1日~2025年8月1日に少なくとも1回プライマリケアを受診した18歳以上の成人糖尿病患者のうち、インスリン治療を行っていて、過去2年以内のCGM使用経験のない8,502人を解析対象とした。研究期間中にプライマリケア以外でCGMが導入された患者は除外されている。平均年齢は62.3±14.6歳、女性が56.0%、BMI30.4±7.2、HbA1c8.4±2.4%であり、過去1年以内に26.4%が入院し、26.5%が救急外来を受診していた。

 全体の28.1%に当たる2,392人が、プライマリケアでCGMを導入されていた。CGMが導入された患者は非導入群に比べて、若年で民間医療保険加入者が多く、また、ベースラインのHbA1cが高くて細小血管合併症が多い傾向があった。

 人口統計学的因子やBMI、ベースラインのHbA1c、保険加入状況などの共変量を調整後、CGM導入群では12カ月間でHbA1cが0.66(95%信頼区間0.57~0.75)パーセントポイント(pp)低下したことが示された。一方、非導入群の低下幅は0.17(同0.08~0.27)ppであり、低下幅に有意な群間差が認められた(-0.49〔-0.62~-0.35〕pp)。

 研究期間中に、3,829件の入院と4,619件の救急外来受診が記録されていた。プライマリケアでのCGMの導入は、再入院のリスク低下(ハザード比〔HR〕0.87〔0.77~0.98〕)、および救急外来受診のリスク低下(HR0.82〔0.74~0.91〕)と関連していた。

 Milosavljevic氏は、「私は内分泌専門医としてCGMの効果を目の当たりにしてきた。糖尿病患者の多くは専門医ではなく、かかりつけ医の診療を受けていることを考慮すると、プライマリケアを担う医療チームには、糖尿病患者をサポートする大きな機会が開けていると言える」と述べている。

[HealthDay News 2026年7月14日]

Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料