COVID-19感染は30歳未満の1型糖尿病リスク低下と関連――EASD

Nolsøe氏らは、SARS-CoV-2感染と1型糖尿病の発症との関連を検討した。この解析には、同国で蓄積されている全国規模の患者レジストリデータを用いた。COVID-19の感染が拡大し始めた2020年1月1日以降、2023年12月31日までにT1DMと診断された30歳未満の患者群2,115人と、年齢と性別をマッチさせた糖尿病のない対照1万575人を1対5で設定した。糖尿病や自己免疫疾患、がんの既往者、および免疫調整療法を受けている患者は除外した。SARS-CoV-2の曝露は、2020年1月1日~2021年12月31日にポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査で初めて陽性となったことと定義した。
条件付きロジスティック回帰分析の結果、SARS-CoV-2感染はその後のT1DM発症リスクの低下と関連していた(ハザード比〔HR〕0.84〔95%信頼区間0.71~0.98〕、P=0.031)。ウイルス変異株による差は見られなかった。一方、このリスク低下は、感染後31~180日にのみ見られ(HR0.58〔同0.40~0.84〕、P=0.004)、その他の期間では関連は認められなかった。
サブグループ解析では、SARS-CoV-2感染による有意なリスク低下はワクチン未接種者で認められた(HR0.76〔0.59~0.98〕、P=0.031)。しかし、ワクチン接種者では推定値の精度が低く、ワクチン接種状況による交互作用を示すエビデンスは認められなかった。また、このリスク低下は女性では認められたが(HR0.74〔0.57~0.96〕、P=0.024)、男性では認められなかった(HR0.91〔0.74~1.11〕、P=0.350)。さらに、年齢層による有意な違いは認められなかった。
研究者らは、「先行研究の多くは、SARS-CoV-2感染とT1DM発症リスクとの関連を報告していない。今回の研究では、PCR検査の実施率が極めて高いデンマークでの高品質なレジストリデータを使用し、ワクチン接種状況に関する完全な情報を得ることができた。ただし本研究は観察研究であるため、T1DM発症リスクの低下がSARS-CoV-2感染によるものだと断定することはできない」と述べている。
[HealthDay News 2026年9月16日]
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