日本イーライリリー、週1回投与の持効型溶解インスリン「オンスイク注」の製造販売承認を取得

2026.09.17
日本イーライリリー株式会社は9月16日、週1回持効型溶解インスリンアナログ注射液「オンスイク注ミリオペン総量1500単位」(一般名:インスリン エフシトラ アルファ〔遺伝子組換え〕)について、「インスリン療法が適応となる2型糖尿病」を効能・効果として製造販売承認を厚生労働省より取得したと発表した。

 「オンスイク」は、一本鎖インスリンアナログがペプチドリンカーを介してIgG2のFc領域に結合した構造を有しており、半減期は約17日と長く、持続的な血糖降下作用が認められている。分子サイズが大きいために、主にリンパ系を介して緩徐に血中へ吸収され、腎クリアランスも低くなる。また、インスリン受容体への結合親和性が低いため、受容体を介したクリアランスも低下する。さらにFcRnを介したリサイクリングにより分解が抑制され、再び血中へ放出される。これら3つのメカニズムにより、持続的な血糖降下作用を示す。

 今回の承認は、3つの臨床試験結果に基づいており、そのうち日本が参加したのは、インスリン治療歴のない2型糖尿病患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験(QWINT-2試験)および基礎インスリンで治療中の2型糖尿病患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験(QWINT-3試験)であった。

 QWINT-2試験では、主要評価項目である投与52週時におけるHbA1cのベースラインからの変化量について、検証的解析の結果、同剤のインスリン デグルデクに対する非劣性が確認された(群間差-0.08、95%CI -0.22~0.06、MMRM、非劣性マージン 0.3)。また、QWINT-3試験では、主要評価項目である投与26週時におけるHbA1cのベースラインからの変化量について、検証的解析の結果、同剤のインスリン デグルデクに対する非劣性が確認されている(群間差-0.11、95%CI -0.22~0.01、MMRM、非劣性マージン 0.3)。

 安全性に関しては、重大な副作用として低血糖や重篤な過敏症反応がいずれも頻度不明で報告されている。その他の副作用として、体重増加が1%以上の頻度で、過敏症、注射部位反応(注射部位疼痛、注射部位血腫、注射部位肥厚、注射部位紅斑、注射部位内出血)、末梢性浮腫、リポジストロフィー(皮下脂肪の萎縮・肥厚等)、そう痒症が、いずれも1%未満の頻度で報告されている。 

<製品概要>

販売名 オンスイク注ミリオペン総量1500単位
一般名 インスリン エフシトラ アルファ(遺伝子組換え)
効能・効果 インスリン療法が適応となる2型糖尿病
用法・用量 通常、成人では、1週間に1回皮下注射する。初期は通常1回30~140単位とし、患者の状態に応じて適宜増減する。他のインスリン製剤を併用することがあるが、他のインスリン製剤の投与量を含めた維持量は、通常1週間あたり30~560単位である。ただし、必要により上記用量を超えて使用することがある。
製造販売承認日 2026年9月16日
製造販売元 日本イーライリリー株式会社
[ 糖尿病リソースガイド編集部 / 日本医療・健康情報研究所 ]

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