ミニメドジャパン、インスリンポンプ用「エクステンデッド注入セット」を発売 最大7日間装着可能・従来品よりも交換頻度半減

2026.09.17
ミニメドジャパン合同会社は9月14日、日本初となる最大7日間装着可能なインスリンポンプ用注入セット「エクステンデッド注入セット」を発売した。(画像はプレスリリースより)

 「エクステンデッド注入セット」は、ミニメド780Gシステムなどミニメド700シリーズのインスリンポンプシステムや、ミニメドAID(自動インスリン注入)システム専用に設計されたもの。インスリンポンプ療法や自動インスリン注入(Automated Insulin Delivery:AID)療法では、ポンプ本体と皮下に留置するカニューレをつなぎインスリンを体内へと注入するための注入セットの定期的な交換が欠かせないが、従来型では2〜3日に1回の交換が必要である。

 今回発売された「エクステンデッド注入セット」は最大7日間の使用可能であり、従来製品と比べ交換頻度ならびに穿刺回数が半減となる。また、インスリン頻回注射療法(MDI)と比較した場合、針の穿刺回数を最大96%低減することが可能となる。

 同社は最大7日間の装着を可能にした要因として、インスリンの流れと安定性を長期間維持するための新たな素材と、安定性維持に配慮した設計の採用を挙げている。新しいチューブコネクタは、インスリンの安定性を向上させるとともに、注入セットの閉塞リスクの低減に寄与しているという。また、粘着テープには肌に優しくはがれにくい接着層が用いられており、最大7日間の貼付においても快適性と耐久性が維持されるとしている。

  また、装着手技の簡便化も図られている。穿刺器具であるサーターが注入セットと一体型になっているため、①剥離紙をはがし、②保護キャップを外し、③ボタンを押すという、簡単な3ステップでの装着となっている。

 同製品の臨床試験では、最大7日間使用した場合でも、インスリンの安定性ならびに注入セットの安全性と性能が維持されることが確認された。また、同製品を使用した被験者からは、従来製品と比較して装着のしやすさや快適さに対して高い満足度が示され、最長7日間使用可能な長期装着機能についても、インスリンポンプ療法に伴う負担軽減につながる改善として評価されたという。

 本製品について、神戸大学大学院医学研究科 糖尿病・内分泌内科学部門の廣田勇士准教授は以下の通り述べている。
「従来の注入セットでは2~3日に1回の交換が必要であり、旅行や出張、学校行事などの予定を立てる際にも、注入セット交換のタイミングを考慮する必要があった。また、小児や介護を必要とする高齢者では、家族や介護者が注入セットの交換を担うことも多く、交換回数が減ることの意義は大きいと考える。本製品によって交換頻度が半分になることで、糖尿病管理に伴う精神的な負担や日々の手間が軽減され、より自然な日常生活につながることが期待される。また、簡単な手技で使用を開始できることや、交換回数を減らせることは、これまでAIDシステムの導入をためらっていた患者さんにとっても、新たな選択肢になると考えられる。」

 また同社は、10月に注入セット「Sure-T」を発売する予定という。本製品は金属製カニューレを採用しているため、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製カニューレでのアレルギーやソフトカニューレの屈曲に不安を持つ患者に対しての新たな選択肢となるとしている。

[ 糖尿病リソースガイド編集部 / 日本医療・健康情報研究所 ]

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