肥満1型糖尿病患者の血糖管理に時間制限食が有効か

2026.09.14
時間制限食が、過体重または肥満を伴う1型糖尿病患者の血糖管理に役立つ可能性が報告された。6カ月間の介入で、体重変化はカロリー制限を行った群や非介入群と有意差がなかったものの、HbA1c低下率に有意差が認められたという。米イリノイ大学のMary-Claire Runchey氏らの研究によるもので、詳細は「Diabetes Care」に8月17日付で掲載された。

 時間制限食は、1日の中で限られた時間帯のみ摂取可とする食事スタイルで、複雑なカロリー計算が不要なために取り組みやすく、肥満者の減量目的で試みられることが増えている。一方、米国の1型糖尿病患者には肥満が少なくなく、減量が治療戦略の重要な一角を占めている。とはいえ、1型糖尿病患者での時間制限食の有効性と安全性はこれまで評価されていない。こうした背景からRunchey氏らは、成人の過体重または肥満の1型糖尿病患者において、時間制限食による介入が標準的な食事療法(日々のカロリー制限)による介入あるいは非介入と比較して、体重減少効果に優れるかを検討した。

 32人の参加者が、時間制限食群、カロリー制限群、および非介入群のいずれかへ無作為に割り付けられた。時間制限食群では、摂取カロリーを計算せず、毎日、正午から午後8時までの8時間の間に食事を摂り、それ以外の時間帯は食事を摂らないようにした。カロリー制限群は、1日の摂取カロリーを25%制限するという介入を行った。

 主要評価項目として設定されていた6カ月での体重変化率は、時間制限食群が-2.19%(95%信頼区間-5.70~-1.31)、カロリー制限群-0.47%(同-4.72~3.78)であり、これらはいずれも非介入群と有意差がなかった。また、時間制限食群とカロリー制限群の差も非有意だった(-1.73%〔-5.37~1.92〕)。

 一方、HbA1cに関しては、カロリー制限群よりも時間制限食群の低下率のほうが有意に大きかった(-0.46%〔-0.80~-0.12〕)。総インスリン投与量や平均血糖値には有意差がなかった。なお、時間制限食による糖尿病性ケトアシドーシスや重度の低血糖・高血糖のリスク上昇は認められなかった。

 論文の筆頭著者であるRunchey氏は、「われわれの研究結果は、時間制限食が1型糖尿病患者の血糖管理において、安全かつ効果的な方法となり得ることを示す、最初の一歩と言える。当然ながら、今後の研究による検証が必要であり、現時点で食習慣を変えてみたいと考えている人、特に糖尿病患者は、自分に合った解決策を見つけるために、内分泌専門医や医療従事者と密接な連携の下で実践すべきである」と述べている。

[HealthDay News 2026年9月2日]

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