販売名 | 製品画像 | 薬価 |
---|---|---|
リベルサス錠3mg |
![]() |
139.60 |
リベルサス錠7mg |
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325.70 |
リベルサス錠14mg |
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488.50 |
2型糖尿病治療剤 経口GLP-1受容体作動薬
セマグルチド(遺伝子組換え)
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社
2型糖尿病
通常、成人には、セマグルチド(遺伝子組換え)として1日1回7mgを維持用量とし経口投与する。ただし、1日1回3mgから開始し、4週間以上投与した後、1日1回7mgに増量する。なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、1日1回7mgを4週間以上投与しても効果不十分な場合には、1日1回14mgに増量することができる。
【禁忌】次の患者には投与しないこと。
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の患者[インスリン製剤による速やかな治療が必須となるので、本剤を投与すべきでない。]
3.重症感染症、手術等の緊急の場合[インスリン製剤による血糖管理が望まれるので、本剤の投与は適さない。]
室温保存
36ヵ月
劇薬
処方箋医薬品 注1)
注1) 注意―医師等の処方箋により使用すること
2021年2月
2型糖尿病
本剤の適用は、あらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮すること。
通常、成人には、セマグルチド(遺伝子組換え)として1日1回7mgを維持用量とし経口投与する。ただし、1日1回3mgから開始し、4週間以上投与した後、1日1回7mgに増量する。なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、1日1回7mgを4週間以上投与しても効果不十分な場合には、1日1回14mgに増量することができる。
[8.6 参照] [8.7 参照] [11.1.2 参照]
十分な使用経験がなく、胃腸障害の症状が悪化するおそれがある。
・脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
・栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足又は衰弱状態
・激しい筋肉運動
・過度のアルコール摂取者
[8.3 参照][11.1.1 参照]
他剤での治療を考慮すること。本剤は主に胃において吸収されるため、有効性が減弱する可能性がある。[16.2.1 参照]
腸閉塞を含むイレウスを起こすおそれがある。[11.1.4 参照]
2ヵ月以内に妊娠を予定する女性には本剤を投与せず、インスリンを使用すること。[9.5 参照]
妊婦、妊娠している可能性のある女性には本剤を投与せず、インスリンを使用すること。
皮下投与用セマグルチドを用いた動物試験において、臨床用量に相当する又は下回る用量(最大臨床用量でのAUC比較においてラットで約0.6倍、ウサギで約0.5倍、サルで約5.6~8.6倍)で、胎児毒性(ラット:胚生存率の減少、胚発育の抑制、骨格及び血管異常の発生頻度増加1) 、ウサギ:早期妊娠損失、骨格異常及び内臓異常の発生頻度増加2) 、サル:早期妊娠損失、外表異常及び骨格異常の発生頻度増加3),4) )が認められている。これらの所見は母動物の体重減少を伴うものであった。[9.4 参照][15.2.2 参照]
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
皮下投与用セマグルチドを用いた動物試験において、ラットで乳汁中への移行が報告されている。
本剤3mg錠を5日間投与の後、7mg錠(最大臨床用量の半量)を5日間投与したとき、ヒト乳汁中のセマグルチド濃度は定量下限未満であった。サルカプロザートナトリウム及びその代謝物の一部はヒト乳汁中で検出された5) 。ヒトの哺乳中の児への影響に関するデータはない。[15.2.2 参照]
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。[16.6.3 参照]
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
糖尿病用薬 |
低血糖症の発現に注意すること。特に、インスリン製剤又はスルホニルウレア剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがあるため、必要に応じ、これらの薬剤の減量を検討すること。 |
血糖降下作用が増強される。 |
レボチロキシン製剤 |
本剤との併用時に、レボチロキシン単回併用後のチロキシン総曝露量(AUC、内因性値で補正)が33%増大したとの報告がある。 |
レボチロキシンの曝露量の増加は、セマグルチドによる胃内容排出の遅延によると考えられる。 |
脱力感、倦怠感、高度の空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、視覚異常等の低血糖症状があらわれることがある。また、インスリン製剤又はスルホニルウレア剤との併用時に重篤な低血糖症状があらわれ意識消失を来す例も報告されている。
低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用時はブドウ糖を投与すること。また、患者の状態に応じて、本剤あるいは併用している糖尿病用薬を減量するなど適切な処置を行うこと。[8.3 参照][8.4 参照][9.1.3 参照][10.2 参照][17.1.1 参照][17.1.2 参照][17.1.3 参照][17.1.4 参照][17.1.5 参照][17.1.6 参照]
嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等、異常が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、膵炎と診断された場合は、再投与は行わないこと。[8.6 参照][8.7 参照][9.1.1 参照]
[8.10 参照]
腸閉塞を含むイレウスを起こすおそれがある。高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[9.1.5 参照]
5%以上 |
1~5%未満 |
0.5~1%未満 |
頻度不明 |
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免疫系障害 |
過敏症(発疹、じん麻疹等) |
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代謝及び栄養障害 |
食欲減退 |
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神経系障害 |
頭痛 |
浮動性めまい、味覚異常 |
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眼障害 |
糖尿病網膜症 |
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心臓障害 |
心拍数増加 注1) |
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* 胃腸障害 |
悪心、下痢 |
便秘、嘔吐、腹部不快感、腹痛、消化不良、上腹部痛、腹部膨満、胃食道逆流性疾患 |
鼓腸、胃炎、おくび |
胃排出遅延 |
肝胆道系障害 |
胆石症 |
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全身障害及び投与部位状態 |
疲労、無力症 |
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臨床検査 注2) |
リパーゼ増加 |
体重減少、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、アミラーゼ増加 |
皮下投与用セマグルチドを用いたラット 6) 及びマウス7) における2年間がん原性試験において、臨床用量に相当する又は下回る用量(最大臨床用量でのAUC比較においてラットでは定量下限未満のため算出できず、マウスで約2.8倍)で、甲状腺C細胞腫瘍の発生頻度の増加が認められたとの報告がある。
甲状腺髄様癌の既往のある患者及び甲状腺髄様癌又は多発性内分泌腫瘍症2型の家族歴のある患者に対する、本剤の安全性は確立していない。[8.9 参照]
本剤は胃で崩壊・吸収される。吸収は錠剤表面の周辺部に限定される。サルカプロザートナトリウムによる局所でのpH緩衝作用により、セマグルチドの急速な酵素的分解を防ぐことができる8) 。
マウス、ラット及びサルにおける反復投与毒性試験において、最大臨床用量でのCmax(非結合型)の276倍を超える用量を投与した場合に、嗜眠、呼吸異常、運動失調、異常姿勢、活動性の低下、身体緊張の低下、反射の低下等の一般状態変化又は死亡が認められている 9) 。
授乳ラットでサルカプロザートナトリウム又は代謝物の乳汁への移行が報告されている10) 。
ラットでサルカプロザートナトリウムの胎盤通過性が認められ、胎児組織に達することが報告されている10) 。ラットにおける生殖発生毒性試験からは、新生児の発達に対する影響は認められていない9) 。[9.5 参照][9.6 参照]
本剤は吸湿性が強く、光に不安定なため、PTPシートの状態で保存すること。
(更新確認日:2025年8月29日)
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