| 販売名 | 製品画像 | 薬価 |
|---|---|---|
| グリミクロンHA錠20mg |
![]() |
7.40 |
| グリミクロン錠40mg |
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9.30 |
スルホニルウレア系経口血糖降下剤
グリクラジド
住友ファーマ株式会社
レ ラボラトワール セルヴィエ(フランス)
インスリン非依存型糖尿病(成人型糖尿病)
(ただし、食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る。)
グリクラジドとして、通常成人では1日40mgより開始し、1日1~2回(朝又は朝夕)食前又は食後に経口投与する。維持量は通常1日40~120mgであるが、160mgを超えないものとする。
【警告】
重篤かつ遷延性の低血糖を起こすことがある。
用法及び用量、使用上の注意に特に留意すること。[8.3 参照],[11.1.1 参照]
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
1.重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、インスリン依存型糖尿病の患者[インスリンの適用である。]
2.重篤な肝又は腎機能障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。][9.2.1 参照],[9.3.1 参照],[11.1.1 参照]
3.重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリンの適用である。]
4.下痢、嘔吐等の胃腸障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。][11.1.1 参照]
5.本剤の成分又はスルホンアミド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
6.妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
室温保存
3年
劇薬
処方箋医薬品 注1)
注1) 注意―医師等の処方箋により使用すること
グリミクロンHA錠20mg:2004年7月
グリミクロン錠40mg:1984年5月
重篤かつ遷延性の低血糖を起こすことがある。
用法及び用量、使用上の注意に特に留意すること。[8.3 参照],[11.1.1 参照]
インスリン非依存型糖尿病(成人型糖尿病)
(ただし、食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る。)
グリクラジドとして、通常成人では1日40mgより開始し、1日1~2回(朝又は朝夕)食前又は食後に経口投与する。維持量は通常1日40~120mgであるが、160mgを超えないものとする。
低血糖を起こすおそれのある以下の患者又は状態[8.3 参照],[11.1.1 参照]
投与しないこと。低血糖を起こすおそれがある。[2.2 参照],[11.1.1 参照]
低血糖を起こすおそれがある。[11.1.1 参照]
慢性透析を施行中の糖尿病患者10例において、朝食前にグリクラジドを投与後、午前中に透析を開始し、その透析前後のグリクラジド血中濃度を測定したところ、透析前は1.97μg/mL、透析後は1.79μg/mLであり、9.1%の低下が認められた1)。
投与しないこと。低血糖を起こすおそれがある。[2.2 参照],[11.1.1 参照]
低血糖を起こすおそれがある。[11.1.1 参照]
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。スルホニル尿素系薬剤は胎盤を通過することが報告されており、新生児の低血糖、また、巨大児が認められている。[2.6 参照]
授乳中の女性に投与する場合には、治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。他のスルホニル尿素系薬剤で母乳中への移行が報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
少量から投与を開始し、定期的に検査を行うなど慎重に投与すること。高齢者では、生理機能が低下していることが多く、低血糖があらわれやすい。
血糖降下作用の増強による低血糖症状が起こることがある。
併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。
特にβ遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。[11.1.1 参照]
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
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*糖尿病用薬
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これらの薬剤の血糖降下作用による。 |
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ピラゾロン系消炎剤
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ピラゾロン系消炎剤によるスルホニル尿素系薬剤の蛋白結合の阻害、肝代謝の抑制、腎排泄の抑制が考えられている。 |
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*サルファ剤
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サルファ剤によるスルホニル尿素系薬剤の蛋白結合の阻害、肝代謝の抑制等が考えられている。 |
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サリチル酸剤
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サリチル酸剤によるスルホニル尿素系薬剤の蛋白結合の阻害、サリチル酸剤の血糖降下作用が考えられている。 |
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クロフィブラート |
これらの薬剤によるスルホニル尿素系薬剤の蛋白結合の阻害又は腎排泄の抑制、インスリン抵抗性の減弱等が考えられている。 |
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クマリン系薬剤
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これらの薬剤によるスルホニル尿素系薬剤の肝代謝の抑制が考えられている。 |
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クロラムフェニコール |
これらの薬剤によるスルホニル尿素系薬剤の肝代謝の抑制が考えられている。 |
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ミコナゾール |
これらの薬剤によるスルホニル尿素系薬剤の肝代謝の抑制が考えられている。 |
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プロベネシド |
プロベネシドによるスルホニル尿素系薬剤の腎排泄の抑制が考えられている。 |
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ジヒドロエルゴタミン製剤 |
ジヒドロエルゴタミン製剤によるスルホニル尿素系薬剤のインスリン分泌作用の促進が考えられている。 |
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ジソピラミド |
これらの薬剤によるインスリン分泌の促進等が考えられている。 |
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β遮断剤
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機序は不明であるが、アドレナリンを介した低血糖からの回復の抑制、低血糖時の交感神経症状(心悸亢進等)の不顕性化等が考えられている。 |
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モノアミン酸化酵素阻害剤 |
機序は不明であるが、モノアミン酸化酵素阻害剤によるインスリン分泌の促進、肝での糖新生抑制が考えられている。 |
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三環系抗うつ剤
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機序は不明であるが、三環系抗うつ剤による低血糖に対する反応の変化、末梢でのインスリン感受性促進が考えられている。 |
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テトラサイクリン系抗生物質
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機序は不明である。 |
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クラリスロマイシン |
機序は不明である。 |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
併用する場合は、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
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アドレナリン |
アドレナリンによる末梢でのブドウ糖の取り込み抑制、肝での糖新生促進、インスリン分泌の抑制が考えられている。 |
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副腎皮質ホルモン |
副腎皮質ホルモンによる肝での糖新生促進、末梢でのインスリン感受性低下等が考えられている。 |
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甲状腺ホルモン
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甲状腺ホルモンによる腸管でのブドウ糖吸収促進、肝での糖新生促進等が考えられている。 |
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利尿剤
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利尿剤によるインスリン分泌抑制、末梢でのインスリン感受性低下等が考えられている。 |
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フェニトイン |
フェニトインによるインスリン分泌抑制が考えられている。 |
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リファンピシン |
リファンピシンによるスルホニル尿素系薬剤の肝代謝の促進が考えられている。 |
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イソニアジド |
これらの薬剤による血糖上昇作用が考えられている。 |
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卵胞ホルモン
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機序は不明であるが、卵胞ホルモンによるコルチゾール分泌変化、組織での糖利用変化、成長ホルモンの過剰産生、肝機能の変化、末梢でのインスリン感受性低下等が考えられている。 |
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フェノチアジン系薬剤
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機序は不明であるが、クロルプロマジンによるインスリン分泌抑制、副腎からのアドレナリン遊離が考えられている。 |
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ピラジナミド |
機序は不明である。 |
脱力感、高度の空腹感、発汗等(初期症状として)が、また、心悸亢進、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙れん等があらわれることがある。なお、徐々に進行する低血糖では、精神障害、意識障害等が主である場合があるので注意すること。低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。[1. 参照],[2.2 参照],[2.4 参照],[8.2 参照],[8.3 参照],[9.1 参照],[9.2.1 参照],[9.2.2 参照],[9.3.1 参照],[9.3.2 参照],[10.2 参照],[13.1 参照],[13.2.1 参照]
AST、ALT、ALPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
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0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
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|---|---|---|---|
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血液 |
貧血、白血球減少 |
血小板減少 |
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肝臓 |
AST、ALT、ALPの上昇 |
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腎臓 |
BUNの上昇 |
血清クレアチニンの上昇 |
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|
消化器 |
悪心、嘔吐、食欲不振 |
胃膨満感、便秘、下痢、腹痛 |
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過敏症 |
皮膚そう痒感、発疹 |
光線過敏症 |
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その他 |
頭重、めまい |
頭痛、熱感 |
脱毛 |
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
(更新確認日:2025年10月24日)
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