日本腎臓学会、CKD患者の血圧管理に関するステートメントを公表 降圧目標を130/80mmHg未満に原則統一

2026.07.01
日本腎臓学会は6月25日、「慢性腎臓病(CKD)患者の血圧管理に関するステートメント」を公表した。本ステートメントは、日本高血圧学会の『高血圧管理・治療ガイドライン2025』との整合性を図る目的で作成されたもので、糖尿病の有無や蛋白尿区分にかかわらず、CKD患者の降圧目標を原則として診察室血圧130/80mmHg未満に統一することが示された。

 本ステートメントは、日本高血圧学会より2025年8月に発刊された『高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)』において、CKD合併高血圧患者の管理目標値について新たなメタ解析結果に基づく改訂が行われたことを受けたもの。『JSH2025』整合性を図り、臨床現場での混乱を回避する観点から、CKD患者の⾎圧管理について、⽇本腎臓学会としての⾒解が以下の通り示された。

  • 降圧目標の統⼀:CKD 患者の降圧目標は、糖尿病の有無や蛋⽩尿区分(A1〜A3)にかかわ らず、原則として診察室⾎圧130/80mmHg (家庭⾎圧125/75mmHg)未満とする。ただし、 急性腎障害、⾼カリウム⾎症といった電解質異常や低⾎圧関連症状(めまい・ふらつき・⽴ちくらみ)などの有害事象に注意しながら降圧を進める。腎機能・年齢、健康・機能状態 [⽇常⽣活動作(Activities of Daily Living:ADL)など]に応じた個別化対応が必要である。
  • 慎重な運⽤の推奨(A1 区分・糖尿病なし):「糖尿病を合併しない蛋⽩尿陰性の CKD患者」においては、最新のエビデンスに基づき診察室⾎圧130/80mmHg未満を目指す。必要に応じ 診察室⾎圧140/90mmHg未満を中間目標とするなど慎重に降圧を進めることを原則とする。
  • ⾼齢者への対応:75歳以上の⾼齢者についても、年齢による⼀律な区分ではなく、原則以下の図の通りだが、腎機能・年齢・ADL等に応じた個別化対応を⾏う。

※『CKD 診療ガイド 2024』 図2-2「CKD患者への降圧目標と推奨降圧薬」と同図で、今回のステートメントに基づき一部記載が更新されている。詳細はステートメントを参照のこと。

[ 糖尿病リソースガイド編集部 / 日本医療・健康情報研究所 ]

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