販売名 | 製品画像 | 薬価 |
---|---|---|
カナリア配合錠 |
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208.50 |
選択的DPP-4阻害剤/SGLT2阻害剤 配合剤
-2型糖尿病治療剤-
テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物・カナグリフロジン水和物配合錠
田辺三菱製薬株式会社
第一三共株式会社
2型糖尿病
ただし、テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物及びカナグリフロジン水和物の併用による治療が適切と判断される場合に限る。
通常、成人には1日1回1錠(テネリグリプチン/カナグリフロジンとして20mg/100mg)を朝食前又は朝食後に経口投与する。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の患者[輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤の投与は適さない。]
3.重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。]
室温保存
3年
処方箋医薬品 注1)
注1) 注意―医師等の処方箋により使用すること
2017年9月
2型糖尿病
ただし、テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物及びカナグリフロジン水和物の併用による治療が適切と判断される場合に限る。
通常、成人には1日1回1錠(テネリグリプチン/カナグリフロジンとして20mg/100mg)を朝食前又は朝食後に経口投与する。
使用経験がなく、安全性が確立していない。
低血糖を起こすおそれがある。
[8.1 参照],[11.1.1 参照]
本剤の成分であるカナグリフロジンの利尿作用により脱水を起こすおそれがある。[8.2 参照],[10.2 参照],[11.1.2 参照]
症状を悪化させるおそれがある。[8.3 参照],[11.1.4 参照]
腸閉塞を起こすおそれがある。[11.1.5 参照]
QT延長を起こすおそれがある。海外臨床試験において本剤の有効成分であるテネリグリプチン160mgを1日1回投与したときにQT延長が報告されている。[17.3.1 参照]
本剤の有効成分であるテネリグリプチンの承認用量は通常、20mg/日であり、最大用量は40mg/日である。
投与しないこと。カナグリフロジン水和物の効果が期待できない。[5.4 参照],[8.7 参照],[16.6.1 参照]
投与の必要性を慎重に判断すること。カナグリフロジン水和物の効果が十分に得られない可能性がある。[5.5 参照],[8.2 参照],[8.7 参照],[16.6.1 参照]
これらの患者(Child-Pugh分類で合計スコア9超)を対象とした臨床試験は実施していない。[16.6.2 参照]
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には本剤を投与せず、インスリン製剤等を使用すること。本剤の成分であるテネリグリプチン及びカナグリフロジンの動物実験(ラット)で胎児への移行が報告されている。また、カナグリフロジンの動物実験(ラット)で、ヒトの妊娠中期及び後期にあたる期間の曝露により、幼若動物に腎盂及び尿細管の拡張が報告されている。
授乳しないことが望ましい。本剤の成分であるテネリグリプチン及びカナグリフロジンの動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。また、カナグリフロジンの動物実験(ラット)では哺育期間中に出生児の体重増加抑制や幼若動物の腎盂の拡張、尿細管の拡張が認められている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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低血糖症状が起こるおそれがあるので、患者の状態を十分観察しながら投与すること。特に、インスリン製剤、スルホニルウレア剤又は速効型インスリン分泌促進薬と併用する場合、低血糖のリスクが増加するため、これらの薬剤の減量を検討すること。 |
血糖降下作用が増強される。 |
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血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 |
血糖降下作用が増強される。 |
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血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 |
血糖降下作用が減弱される。 |
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QT延長等が起こるおそれがある。 |
これらの薬剤では単独投与でもQT延長がみられている。 |
ジゴキシン [16.7.3 参照] |
カナグリフロジン300mgとの併用によりジゴキシンのCmax及びAUCがそれぞれ36%及び20%上昇したとの報告があるため、適切な観察を行うこと。 |
カナグリフロジンのP-糖蛋白質阻害作用による。 |
リファンピシン、フェニトイン、フェノバルビタール、リトナビル等 [16.7.2 参照] |
カナグリフロジンとリファンピシンとの併用によりカナグリフロジンのCmax及びAUCがそれぞれ28%及び51%低下したとの報告があるため、適切な観察を行うこと。 |
カナグリフロジンの代謝酵素であるUGT1A9及びUGT2B4をこれらの薬剤が誘導することにより、カナグリフロジンの代謝が促進される。 |
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必要に応じ利尿薬の用量を調整するなど注意すること。 |
左記薬剤との併用により利尿作用が増強されるおそれがある。 |
炭酸リチウム |
リチウムの作用が減弱されるおそれがある。 |
血清リチウム濃度が低下する可能性がある。 |
低血糖症状が発現するおそれがある。他のDPP-4阻害剤で、スルホニルウレア剤との併用で重篤な低血糖症状があらわれ、意識消失を来たす例やカナグリフロジンの海外臨床試験では、インスリン製剤との併用で低血糖が報告されている。低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行い、α-グルコシダーゼ阻害薬との併用時にはブドウ糖を投与すること。[8.1 参照],[8.11 参照],[9.1.2 参照],[10.2 参照],[17.1.3 参照]
口渇、多尿、頻尿、血圧低下等の症状があらわれ脱水が疑われる場合には、休薬や補液等の適切な処置を行うこと。脱水に引き続き脳梗塞を含む血栓・塞栓症等を発現した例が報告されている。[8.2 参照],[9.1.3 参照],[9.8.2 参照],[10.2 参照]
ケトアシドーシス(糖尿病性ケトアシドーシスを含む)があらわれることがある。[8.8.1 参照],[8.8.2 参照]
腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)があらわれ、敗血症(敗血症性ショックを含む)に至ることがある。[8.3 参照],[9.1.4 参照]
高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[9.1.5 参照]
AST、ALTの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。
咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
水疱、びらん等があらわれた場合には、皮膚科医と相談し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
持続的な激しい腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.12 参照]
1%以上 |
0.1~1%未満 |
頻度不明 |
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精神・神経系 |
浮動性めまい、感覚鈍麻 |
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消化器 |
口渇、便秘 |
裂肛、消化器カンジダ症 |
腹部膨満、上腹部痛、悪心、下痢 |
循環器 |
心筋梗塞、高血圧、起立性低血圧 |
||
泌尿器 |
頻尿、多尿 |
膀胱炎、尿閉 |
|
皮膚 |
湿疹 |
発疹、酒さ、足部白癬 |
そう痒症 |
耳 |
耳不快感 |
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生殖器 |
外陰部腟カンジダ症 |
亀頭包皮炎、外陰腟そう痒症、陰部そう痒症 |
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臨床検査 |
血中ケトン体増加 |
血中ブドウ糖減少 |
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全身症状 |
疲労 |
空腹 |
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筋骨格系 |
関節痛 |
||
その他 |
熱中症 |
海外で行われた脳・心血管疾患の既往又は高いリスクを有する、血糖コントロール不良な2型糖尿病患者を対象とした大規模臨床試験において、本剤の有効成分であるカナグリフロジンとして100又は300mgを1日1回投与された患者では、プラセボを投与された患者よりも、下肢切断の発現頻度が有意に高かった(ハザード比:1.97、95%信頼区間1.41-2.75)との報告がある1)。
本剤の有効成分であるカナグリフロジンの承認用量は100mg/日である。
PTP包装開封後は、湿気を避けて保存すること。
(更新確認日:2025年8月29日)
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