| 販売名 | 製品画像 | 薬価 |
|---|---|---|
| アクトス錠15 |
![]() |
23.80 |
| アクトス錠30 |
![]() |
45.80 |
インスリン抵抗性改善剤
-2型糖尿病治療剤-
ピオグリタゾン塩酸塩錠
T's製薬株式会社
武田薬品工業株式会社
2型糖尿病
ただし、下記のいずれかの治療で十分な効果が得られずインスリン抵抗性が推定される場合に限る。
1. ①食事療法、運動療法のみ
②食事療法、運動療法に加えてスルホニルウレア剤を使用
③食事療法、運動療法に加えてα-グルコシダーゼ阻害剤を使用
④食事療法、運動療法に加えてビグアナイド系薬剤を使用
2.食事療法、運動療法に加えてインスリン製剤を使用
〈食事療法、運動療法のみの場合及び食事療法、運動療法に加えてスルホニルウレア剤又はα-グルコシダーゼ阻害剤若しくはビグアナイド系薬剤を使用する場合〉
通常、成人にはピオグリタゾンとして15~30mgを1日1回朝食前又は朝食後に経口投与する。なお、性別、年齢、症状により適宜増減するが、45mgを上限とする。
〈食事療法、運動療法に加えてインスリン製剤を使用する場合〉
通常、成人にはピオグリタゾンとして15mgを1日1回朝食前又は朝食後に経口投与する。なお、性別、年齢、症状により適宜増減するが、30mgを上限とする。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
1.心不全の患者及び心不全の既往歴のある患者[動物試験において循環血漿量の増加に伴う代償性の変化と考えられる心重量の増加がみられており、また、臨床的にも心不全を増悪あるいは発症したとの報告がある]
2.重症ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、1型糖尿病の患者[輸液、インスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となる]
3.重篤な肝機能障害のある患者[本剤は主に肝臓で代謝されるため、蓄積するおそれがある]
4.重篤な腎機能障害のある患者
5.重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない]
6.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
7.妊婦または妊娠している可能性のある婦人(詳細は添付文書を参照)
室温保存
3年
処方箋医薬品注1)
注1) 注意―医師等の処方箋により使用すること
1999年12月
2型糖尿病
ただし、下記のいずれかの治療で十分な効果が得られずインスリン抵抗性が推定される場合に限る。
1. ①食事療法、運動療法のみ
②食事療法、運動療法に加えてスルホニルウレア剤を使用
③食事療法、運動療法に加えてα-グルコシダーゼ阻害剤を使用
④食事療法、運動療法に加えてビグアナイド系薬剤を使用
2.食事療法、運動療法に加えてインスリン製剤を使用
本剤を使用する場合は、インスリン抵抗性が推定される患者に限定すること。インスリン抵抗性の目安は肥満度(Body Mass Index=BMI kg/m2)で24以上あるいはインスリン分泌状態が空腹時血中インスリン値で5μU/mL以上とする。
通常、成人にはピオグリタゾンとして15~30mgを1日1回朝食前又は朝食後に経口投与する。なお、性別、年齢、症状により適宜増減するが、45mgを上限とする。
通常、成人にはピオグリタゾンとして15mgを1日1回朝食前又は朝食後に経口投与する。なお、性別、年齢、症状により適宜増減するが、30mgを上限とする。
循環血漿量の増加により心不全を発症させるおそれがある。[8.1 参照],[11.1.1 参照],[11.1.2 参照]
[8.4 参照],[11.1.4 参照]
投与しないこと。[2.4 参照]
慎重に投与すること。
投与しないこと。本剤は主に肝臓で代謝されるため、蓄積するおそれがある。[2.3 参照]
慎重に投与すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。ラット器官形成期投与試験では、40mg/kg以上の群で胚・胎児死亡率の高値、出生児の生存率の低値が、ウサギ器官形成期投与試験では、160mg/kg群で親動物の死亡又は流産がそれぞれ1例、胚・胎児死亡率の高値がみられている。[2.7 参照]
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。 動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている1)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
副作用発現に留意し、経過を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。[7.4 参照]
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
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糖尿病用薬
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低血糖を発現するおそれがあるので、低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。 |
併用時には、血糖降下作用の増強により、低血糖のリスクが増加するおそれがある。 |
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糖尿病用薬及びその血糖降下作用を増強又は減弱する薬剤を併用している場合
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左記の併用に加え更に本剤を併用する場合には、糖尿病用薬の使用上の注意に記載の相互作用に留意するとともに、本剤のインスリン抵抗性改善作用が加わることによる影響に十分注意すること。 |
血糖降下作用の増強又は減弱による。 |
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リファンピシン等のCYP2C8を誘導する薬剤 |
リファンピシンと併用するとピオグリタゾンのAUCが54%低下するとの報告があるので、リファンピシンと併用する場合は血糖管理状況を十分に観察し、必要な場合には本剤を増量すること。 |
CYP2C8を誘導することにより、本剤の代謝が促進されると考えられる。 |
心不全が増悪あるいは発症することがあるので、浮腫、急激な体重増加、心不全症状・徴候(息切れ、動悸、心胸比増大、胸水等)がみられた場合には投与を中止し、ループ利尿剤等を投与するなど適切な処置を行うこと。特に心不全発症のおそれのある心疾患の患者に投与する際やインスリンと併用する際には、心不全の徴候に注意すること。[2.1 参照],[7.3 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照]
循環血漿量の増加によると考えられる浮腫が認められた場合には、減量あるいは中止するなど適切な処置を行うこと。これらの処置によっても症状が改善しない場合には、必要に応じてループ利尿剤(フロセミド等)の投与等を考慮すること。[2.1 参照],[7.1 参照],[7.2 参照],[7.3 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照]
AST、ALT、Al-P等の著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。[8.3 参照]
他の糖尿病用薬との併用で、低血糖症状があらわれることがある。低血糖症状が認められた場合、本剤あるいは併用している糖尿病用薬を一時的に中止するかあるいは減量するなど慎重に投与すること。また、本剤の投与により低血糖症状が認められた場合には糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。なお、低血糖症状はインスリン併用時に多くみられている。[8.4 参照],[8.8 参照],[9.1.2 参照],[10.2 参照]
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。
発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施し、異常が認められた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
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5%以上 |
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
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|---|---|---|---|---|
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血液注1) |
貧血、白血球減少、血小板減少 |
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循環器 |
血圧上昇、心胸比増大注2)、心電図異常注2)、動悸、胸部圧迫感、顔面潮紅 |
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過敏症 |
発疹、湿疹、そう痒 |
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消化器 |
悪心・嘔吐、胃部不快感、胸やけ、腹痛、腹部膨満感、下痢、便秘、食欲亢進、食欲不振 |
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肝臓 |
AST、ALT、Al-P、γ-GTPの上昇 |
|||
|
精神神経系 |
めまい、ふらつき、頭痛、眠気、倦怠感、脱力感、しびれ |
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|
その他 |
LDH及びCKの上昇 |
BUN及びカリウムの上昇、総蛋白及びカルシウムの低下、体重及び尿蛋白の増加、息切れ |
関節痛、ふるえ、急激な血糖下降に伴う糖尿病性網膜症の悪化 |
骨折注3)、糖尿病性黄斑浮腫の発症又は増悪注4) |
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
海外で実施した糖尿病患者を対象とした疫学研究(10年間の大規模コホート研究)において、膀胱癌の発生リスクに統計学的な有意差は認められなかったが、膀胱癌の発生リスク増加の可能性を示唆する疫学研究も報告されている2),3),4),5)。[8.5 参照],[15.2.1 参照]
(更新確認日:2025年10月24日)
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