販売名 | 製品画像 | 薬価 |
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ランタス注ソロスター |
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1,049 |
持効型溶解インスリンアナログ製剤
インスリン グラルギン(遺伝子組換え)
サノフィ株式会社
インスリン療法が適応となる糖尿病
通常、成人では、初期は1日1回4~20単位を皮下注射するが、ときに他のインスリン製剤を併用することがある。注射時刻は朝食前又は就寝前のいずれでもよいが、毎日一定とする。投与量は、患者の症状及び検査所見に応じて増減する。なお、その他のインスリン製剤の投与量を含めた維持量は、通常1日4~80単位である。
ただし、必要により上記用量を超えて使用することがある。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
1.低血糖症状を呈している患者[11.1.1 参照]
2.本剤の成分又は他のインスリン グラルギン製剤に対し過敏症の既往歴のある患者
凍結を避け、2~8℃で保存
3年
劇薬
処方箋医薬品 注)
注) 注意―医師等の処方箋により使用すること
2008年6月
インスリン療法が適応となる糖尿病
2型糖尿病においては、急を要する場合以外は、あらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分行ったうえで適用を考慮すること。
通常、成人では、初期は1日1回4~20単位を皮下注射するが、ときに他のインスリン製剤を併用することがある。注射時刻は朝食前又は就寝前のいずれでもよいが、毎日一定とする。投与量は、患者の症状及び検査所見に応じて増減する。なお、その他のインスリン製剤の投与量を含めた維持量は、通常1日4~80単位である。
ただし、必要により上記用量を超えて使用することがある。
通常初期用量は、前治療のインスリン グラルギン300単位/mL製剤の1日投与量と同単位よりも低用量を目安として投与を開始する。[8.3 参照]
インスリン需要の変動が激しい。
低血糖の自覚症状が明確でないことがある。
[8.2 参照],[11.1.1 参照]
低血糖を起こすおそれがある。[11.1.1 参照]
低血糖を起こすおそれがある。[11.1.1 参照]
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠した場合、あるいは妊娠が予測される場合には医師に知らせるよう指導すること。妊娠中、周産期等にはインスリンの需要量が変化しやすいため、用量に留意し、定期的に検査を行い投与量を調整すること。通常インスリン需要量は、妊娠初期は減少し、中期及び後期は増加する。
用量に留意し、定期的に検査を行い投与量を調整すること。インスリンの需要量が変化しやすい。
定期的に検査を行うなどして投与すること。成長及び活動性に応じてインスリンの需要量が変化する。[17.1.2 参照],[17.2.1 参照]
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。生理機能が低下していることが多く、低血糖が起こりやすい。[11.1.1 参照]
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
血糖降下作用が増強される。 |
モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤 |
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
インスリン分泌促進、糖新生抑制作用による血糖降下作用を有する。 |
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血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
機序は不明であるが、インスリン感受性を増強するなどの報告がある。 |
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血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
糖に対するβ細胞の感受性の亢進やインスリン利用率の増加等による血糖降下作用を有する。また、末梢で弱いインスリン様作用を有する。 |
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血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
インスリンが結合する抗体の生成を抑制し、その結合部位からインスリンを遊離させる可能性がある。 |
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血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
機序不明 |
クロラムフェニコール |
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
機序不明 |
サルファ剤 |
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
膵臓でのインスリン分泌を増加させることにより、低血糖を起こすと考えられている。腎機能低下、空腹状態の遷延、栄養不良、過量投与が危険因子となる。 |
シベンゾリンコハク酸塩ジソピラミド ピルメノール塩酸塩水和物 |
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
インスリン分泌作用を認めたとの報告がある。 |
フィブラート系薬剤 |
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
インスリン感受性増強等の作用により、本剤の作用を増強する。 |
レセルピン |
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
低血糖に対する交感神経系の症状(振戦、動悸等)をマスクし、低血糖を遷延させる可能性がある。 |
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血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
カリウム喪失が関与すると考えられている。 |
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血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
糖新生亢進、筋肉組織・脂肪組織からのアミノ酸や脂肪酸の遊離促進、末梢組織でのインスリン感受性低下等による血糖上昇作用を有する。 |
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血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
副腎皮質刺激作用により糖質コルチコイドの分泌が増加する。糖質コルチコイドは、糖新生亢進、筋肉組織・脂肪組織からのアミノ酸や脂肪酸の遊離促進、末梢組織でのインスリン感受性低下等による血糖上昇作用を有する。 |
アドレナリン |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
糖新生亢進、末梢での糖利用抑制、インスリン分泌抑制による血糖上昇作用を有する。 |
グルカゴン |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
糖新生亢進、肝グリコーゲン分解促進による血糖上昇作用を有する。 |
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血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
糖新生亢進、肝グリコーゲン分解促進による血糖上昇作用を有する。 |
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血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
抗インスリン様作用による血糖上昇作用を有する。 |
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血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
末梢組織でインスリンの作用に拮抗する。 |
経口避妊薬 |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
末梢組織でインスリンの作用に拮抗する。 |
ニコチン酸 |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
末梢組織でのインスリン感受性を低下させるため耐糖能障害を起こす。 |
濃グリセリン |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
代謝されて糖になるため、血糖値が上昇する。 |
イソニアジド |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
炭水化物代謝を阻害することによる血糖上昇作用を有する。 |
ダナゾール |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
インスリン抵抗性を増強するおそれがある。 |
フェニトイン |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
インスリン分泌抑制作用を有する。 |
ブセレリン酢酸塩 |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
機序不明 |
フェノチアジン誘導体 |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
機序不明であるが、動物実験(ラット)において、インスリン分泌が低下したとの報告がある。 |
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血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
機序不明 |
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血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
インスリン、グルカゴン及び成長ホルモン等互いに拮抗的に調節作用をもつホルモン間のバランスが変化することがある。 |
ペンタミジンイセチオン酸塩 |
血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
膵臓のβ細胞に作用し、初期に低血糖、それに引き続いて高血糖を起こすことがある。 |
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血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
アドレナリンによる低血糖からの回復反応を抑制する。また、低血糖に対する交感神経系の症状(振戦、動悸等)をマスクし、低血糖を遷延させる可能性がある。また、インスリン感受性は薬剤により増強あるいは減弱することが報告されている。 |
炭酸リチウム |
血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
機序不明 |
クロニジン |
血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
機序不明 |
脱力感、倦怠感、高度の空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、視覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、痙攣、意識障害(意識混濁、昏睡)等があらわれることがある。無処置の状態が続くと低血糖昏睡等を起こし、重篤な転帰(中枢神経系の不可逆的障害、死亡等)をとるおそれがある。
長期にわたる糖尿病、糖尿病性神経障害、β-遮断剤投与あるいは強化インスリン療法が行われている場合では、低血糖の初期の自覚症状(冷汗、振戦等)が通常と異なる場合や、自覚症状があらわれないまま、低血糖あるいは低血糖性昏睡に陥ることがある。
症状が認められた場合には糖質を含む食品を摂取する等、適切な処置を行うこと。α-グルコシダーゼ阻害剤との併用時にはブドウ糖を投与すること。経口摂取が不可能な場合は、ブドウ糖の静脈内投与やグルカゴンの筋肉内投与等、適切な処置を行うこと。
低血糖は臨床的に回復した場合にも、再発することがあるので継続的に観察すること。[2.1 参照],[8.2 参照],[8.3 参照],[8.7 参照],[9.1.3 参照],[9.2.1 参照],[9.3.1 参照],[9.8 参照],[10.2 参照]
全身性皮膚反応、血管神経性浮腫、気管支痙攣、低血圧等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
0.1~5%未満 |
頻度不明 |
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過敏症 |
発疹、蕁麻疹、そう痒感 |
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肝臓 |
肝機能異常(AST、ALTの上昇等) |
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眼 |
糖尿病網膜症の顕在化又は増悪 |
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*注射部位 |
浮腫、疼痛、そう痒感、硬結 |
発赤、蕁麻疹、腫脹、炎症、リポジストロフィー(皮下脂肪の萎縮・肥厚等)、皮膚アミロイドーシス |
その他 |
ナトリウム貯留、浮腫 |
(更新確認日:2025年10月10日)
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