4.腎性貧血の病態生理と治療 ─HIF-PH 阻害薬,エリスロポエチン製剤を含めて

2022.03.15
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特集■糖尿病性腎臓病:守りから攻めへ
─ネフロン回復への号砲が鳴る─
4.腎性貧血の病態生理と治療
─HIF-PH 阻害薬,エリスロポエチン製剤を含めて
Vol.39 No.2(2022年3・4月号)pp.160-166

2022年3・4月号 目次

内田啓子 Uchida, Keiko
東京女子医科大学医学部 内科学講座 腎臓内科学分野

はじめに

 腎性貧血治療にエリスロポエチン(以下 EPO製剤が用いられるようになって約30年が経過し,この間EPO製剤のみで治療が行われてきた.2019年に第2の腎性貧血治療薬であるHIF-PH阻害薬が上市され,われわれは腎性貧血に対して異なる作用機序をもつ2種類の治療薬剤を使えることになった.本稿では,腎性貧血の病態,歴史および腎性貧血治療薬について概説する.

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