SPPARMα:ペマフィブラートに対する期待と展望

2022.05.15
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連載:FORUM 薬剤 ■ DRUG 第3回
SPPARMα:ペマフィブラートに対する期待と展望
Vol.39 No.3(2022年5・6月号)pp.314-317

2022年5・6月号 目次

三好秀明 Miyoshi, Hideaki
北海道大学大学院医学研究院 糖尿病・肥満病態治療学分野

はじめに

 従来のフィブラート系薬の有効性と安全性をより高めた,新たなクラスの脂質異常症治療薬として選択的PPARMα モジュレータ(selective PPARα modulator:SPPARMα)が日本の製薬会社で開発され,世界に先駆けて2018 年6 月に使用可能となった.心血管(CV)イベント抑制には,脂質管理は血糖管理以上に重要であると考えられており,日本人2 型糖尿病患者を対象にしたJDCS 試験においては,中性脂肪(TG)はLDL コレステロール(LDL-C)と同程度以上,HbA1c 値より強力な冠動脈疾患発症の独立予測因子であった1).本稿ではこのTG 低下作用を有するSPPARMαについて概説する.

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