糖尿病性神経障害を見逃さない!─糖尿病性神経障害の簡易診断基準─

2020.07.15
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連載:FORUM  合併症Ⅰ ■COMPLICATIONⅠ―神経障害― 第1回
糖尿病性神経障害を見逃さない!─糖尿病性神経障害の簡易診断基準─
Vol.37 No.4(2020年7・8月号)pp.455-458

出口 尚寿 Deguchi, Takahisa
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 糖尿病・内分泌内科学

はじめに

 糖尿病性神経障害は,細小血管症のなかで最も早期に,最も高頻度にみられるにもかかわらず,見逃し,見過ごされやすい合併症でもある.しばしば,両足のしびれや痛みが問題となるが,患者も主治医も気づかないうちに両足の感覚低下や筋萎縮,自律神経障害が悪化し,不幸な転帰をとる症例も少なくない.糖尿病性神経障害を診断するために,問診と簡単な神経学的検査によりベッドサイドで実施可能な「糖尿病性多発神経障害の簡易診断基準(以下,簡易診断基準)」 1)がある.ようやく普及しつつあるが,いまだ十分実施されているとはいえない.すべての糖尿病患者で簡易診断基準を実施することが重症化予防の第一歩であり,リアルワールドの課題でもある.

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