骨粗鬆症の治療

2022.05.15
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連載:FORUM 合併症Ⅱ ■ COMPLICATIONⅡ―骨と糖尿病― 第3回
骨粗鬆症の治療
Vol.39 No.3(2022年5・6月号)pp.311-313

2022年5・6月号 目次

山本昌弘 Yamamoto, Masahiro
  島根大学医学部 内科学講座内科学第一

はじめに

 これまでの本連載で,骨粗鬆症による骨折は骨折直後から長期にわたり生命予後を脅かすイベントであることを述べた.糖尿病患者では有意に大腿骨近位部骨折の相対リスクが高いことから1, 2),非糖尿病患者と変わらぬ寿命の確保において,骨折の予防が重要であろう.しかし骨折リスクが有意に高いにもかかわらず,糖尿病患者の骨密度は非糖尿病患者と同等から高値であることに加えて3, 4),2 型糖尿病では椎体骨折と骨密度に有意な関連がなく5),骨量減少により骨強度が低下するという病態よりは,骨の質的劣化で骨折リスクが増加するという特徴を有している.今回はこのような特徴を有する糖尿病患者の骨粗鬆症の治療について概説する.

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