1型糖尿病に対する免疫学的介入の可能性
2020.05.15
連載:FORUM 病因と診断 ■PATHOGENESIS&DIAGNOSIS 第3回
1型糖尿病に対する 免疫学的介入の可能性
Vol.37 No.3(2020年5・6月号)pp.312-315
1型糖尿病に対する 免疫学的介入の可能性
Vol.37 No.3(2020年5・6月号)pp.312-315
中條 大輔 Chujo, Daisuke
富山大学附属病院 臨床研究管理センター / 第一内科
はじめに
現在の1型糖尿病の治療は,インスリン療法や膵臓 移植・膵島移植といったインスリンや膵β細胞の補充療法であり,疾患の成因に対する治療法は確立され ていない.そのためには,主因である膵島に対する自 己免疫(細胞性免疫:前号〔37 巻 2 号.pp. 187〜 190〕で紹介)を制御することが必要であるが,わが国では未開拓の領域である. 今回,自己免疫の制御を目的とした免疫学的介入に関して海外の情勢を中心に紹介する.
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