食後高血糖の評価
2006.07.15
なぜ食後高血糖が注目されたのか
ADAは1997年、糖尿病患者の大血管障害を抑制することを狙い、より積極的に糖尿病をフォーローアップするため、診断を容易にする方策としてOGTTを行わずに空腹時血糖値のみによる診断を推奨し、同時に空腹時血糖値の基準値を従来の140mg/dLから126mg/dLに下げました。ADAが定めたこの空腹時血糖の新しい基準値はその後まもなくWHOや日本糖尿病学会の診断基準にも採用されましたが、糖負荷後の血糖値を重視しないという点については、各方面から疑問が投げかけられて今日に至っています。