糖尿病デバイス革命

村田 敬先生(独立行政法人 国立病院機構 京都医療センター糖尿病センター)

糖尿病デバイス革命

服スマートフォンの普及に象徴されるように、社会のデジタル化は私たちの生活を一変させた。そして、医療の世界にもデジタル化の波は確実に押し寄せてきている。その代表的な領域の一つが、糖尿病治療用のデバイスである。国内でも2015年にセンサー付きインスリンポンプ(SAP)が保険適用されたのにつづき、2017年には間歇スキャン型CGMが保険適用されており、その有用性が注目を集めている。

一方で、海外に目を向けてみれば、日本では未承認・未発売の多種多様な機種が使用されており、またさらに新しい技術が登場しつつある。最近登場した、またこれから新しく登場する医療機器によって糖尿病治療が新たな局面を迎えようとしているのは間違いない。そこで、本連載コラムでは、1型糖尿病および若年者糖尿病を専門とし、インスリンポンプやCGMなどの先進糖尿病治療にも詳しい、独立行政法人国立病院機構京都医療センター糖尿病センターの村田 敬先生に、最新の糖尿病関連デバイスについて海外情報を中心に紹介いただく。

目次

筆者プロフィール

村田 敬(むらた たかし)先生  独立行政法人 国立病院機構 京都医療センター・糖尿病センター

1993年、東京大学医学部医学科卒業後、1999年より2003年までカロリンスカ研究所医学栄養学部(スウェーデン)留学などを経て、2006年より現職。専門領域はインスリンポンプ、CGMなどを用いた糖尿病のデバイス治療。主な著書に「この1冊でカーボカウント・インスリンポンプ・CGMがわかる! 糖尿病3Cワークブック 改訂第2版」(中山書店)、「「『通じる力』医師のためのコミュニケーションスキル入門」(金芳堂)、代表翻訳「インスリンポンプとCGM 第2版 糖尿病をうまく管理するためのガイド」(医歯薬出版)などがある

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