「アウィクリ」の適正使用を呼びかけ 投与過誤による重大な低血糖事例も ノボ ノルディスク ファーマ
2025.12.10
ノボ ノルディスク ファーマは、「アウィクリ注 フレックスタッチ」使用時に投与過誤が生じているとして、医療従事者に対して同剤の適正使用を呼びかけている。投与過誤の結果、重大な低血糖に至った事例も報告されているという。

同社は具体的に以下の事例を報告している。
- 本剤は週1回投与製剤だが、誤って連日投与した結果、重篤な低血糖を発現した症例
- 本剤の1クリック(1目盛)はインスリン10単位に相当するところ、1クリック(1目盛)が1単位に相当すると誤認識した結果、過量投与となり重篤な低血糖を発現した症例
- 他の週1回投与製剤(単回使用の GLP-1受容体作動薬やGIP/GLP-1受容体作動薬)の使用経験のある人において、単位合わせダイアルの目盛を目視で確認せずに、本剤のダイアルを最大単回投与量に設定し、過量投与してしまった症例
上記を受け同社は、本剤について、「本剤は週1回投与の製剤である」「単位合わせダイアルの1クリック(1目盛)は 1単位ではなく10単位に相当する」「他の週1回投与の糖尿病注射薬とは、投与量の設定方法が異なる」ことを、同剤使用者へ十分に注意喚起するよう求めている。特に、同剤の投与開始以前に連日投与の基礎インスリン製剤の使用経験がある人、他の週1回投与の糖尿病注射薬の使用経験のある人には注意が必要だとした。
[ 糖尿病リソースガイド編集部 / 日本医療・健康情報研究所 ]





