日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会 「人間でのデータ」の重要性への関心を喚起し医療と予防医学を創出 12月に年次学術集会をハイブリッド開催

2021.11.08
 日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会は、糖尿病やそれに関連した生活習慣病の研究にとっての「人間でのデータ」の重要性への関心を喚起し、研究の適切な遂行と、その結果の正しい解釈に基づく予防や治療を広めることなどを目的に活動している。

 「第6回日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会」を、2021年12月3日(金)~4日(土)に、ハイブリッド形式で徳島大学とオンラインでつないで開催する。

臨床研究や観察研究から得られた「生身の人間のデータ」が重要

 日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会(代表理事:野田光彦・国際医療福祉大学市川病院 糖尿病・代謝・内分泌内科 病院教授)は、第1回研究会を2016年11月に国立国際医療研究センターで開催して以降、精力的に活動している。

 糖尿病や、これに代表される、肥満、高血圧、脂質異常症、脂肪肝、動脈硬化疾患、高尿酸血症や、認知症などの生活習慣病の診療・ケアや予防は、広くエビデンス(実証)に依拠して行われるべきものでありますが、わが国の現状は必ずしもそれらが十二分とはいえず、また、そのための体制整備にも、ともすれば基礎的研究面が重視されがちな現況に鑑み、不十分な点があります。

 臨床研究や観察研究から得られた「生身の人間のデータ」は、直接、実際の糖尿病・生活習慣病の予防や治療に適用可能であり、今後は「人間でのデータ」がより重要となってくるでしょう。

 このような、優れて現状に直結した観点から、広く糖尿病やこれに関連する生活習慣病の臨床、ケアと予防学を推進し、また、人間でのデータに基づいた、それらに資するエビデンスに依拠した医療と予防医学を創出することは喫緊の課題であり、この目的を掲げ、ここに「日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会」を発足させました。
[日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会HPより]

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「第6回日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会」が12月にハイブリッド形式で開催

 「第6回日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会」が、2021年12月3日(金)~4日(土)に、ハイブリッド形式で徳島大学とオンラインでつないで開催される。大会長は、松久宗英・徳島大学先端酵素学研究所 糖尿病臨床・研究開発センター 教授・センター長。

 本学会のテーマを「新しい時代のヒューマンデータ活用による慢性疾患の克服」とし、ポストコロナ時代にどのようにデータを活かして糖尿病をはじめ慢性疾患を克服するかというアウトカム重視型の学会にさせていただきました。

 生活習慣と疾患予防に関するエキスパートである大阪大学の磯博康先生から基調講演をいただき、シンポジウムでは糖尿病合併症に焦点を当て、ワークショップでは今後本学会を牽引する若手の先生方に講演をお願いしました。

 ワクチン接種が徐々に進み、コロナ対策も目途が立ちつつある現状ですが、新しい時代をデータサイエンスを用いてどのように社会をめざすか、皆様方と議論できればと考えております。
[第6回日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会HPより]

第6回日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会 開催概要

会 期 2021年12月3日(金)~4日(土)
会 場 徳島大学 蔵本キャンパス 大塚講堂
※現地およびオンラインで開催
テーマ 新しい時代のヒューマンデータ活用による慢性疾患の克服
大会長 松久宗英(徳島大学先端酵素学研究所 糖尿病臨床・研究開発センター センター長・教授)
大会実行委員長・大会事務局長:黒田暁生(同 准教授)
主な内容 基調講演 磯 博康(大阪大学大学院医学系研究科 社会医学講座 公衆衛生学)
シンポジウム「データがひもとく我が国の糖尿病の実態」
ワークショップ「リサーチクエスチョンに明りを灯す」
公開統計セミナー「臨床研究・疫学研究のデザインと交絡調整の方法」
ランチョンセミナー・イブニングセミナー

[ TERAHATA / 日本医療・健康情報研究所 ]

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