GLP-1受容体作動薬「ウゴービ皮下注」の発売後の適正使用に関する報告 不適正使用は1件もなし ノボ
「ウゴービ皮下注」の不適正使用とみられる処方例は1件もなし
ノボ ノルディスク ファーマは、週1回皮下投与のGLP-1受容体作動薬である「ウゴービ皮下注」(一般名:セマグルチド[遺伝子組換え])の適正使用に関して公表した。
ウゴービ皮下注は、2型糖尿病以外の、高血圧または脂質異常症のいずれかを有する肥満症患者に対して効能又は効果を有する、GLP-1受容体作動薬としてはじめて承認された肥満症治療薬で、2024年2月に発売された。
同社は、「適正使用をより確実に推進すること」と「新たな肥満症治療のモデルケース事例を積み上げていくこと」を目指し、段階的に活動する方針を表明した。
GLP-1製剤の不適正使用が懸念されているなか、同社は発売以来、規制当局、医療従事者および医療用医薬品卸売販売業者の協力を得て、最適使用推進ガイドラインにそってウゴービ皮下注が適正使用が推進されているかを追跡してきた。
その結果、発売から約5ヵ月経過した現時点で、不適正使用とみられる処方例を同社で確認できた事実は1件もなく、適正使用が推進されていると認識しているとしている。
同社では「深刻な慢性疾患である肥満症でも、アンメットメディカルニーズに応え、その治療と根絶を目指しています」「今後もウゴービ皮下注の適正使用をさらに推進していくことが、現在医療機関を受診されている肥満症患者さん、そしてこれから医療機関を受診される肥満症患者さんにも、持続的な、より良い肥満症治療の選択肢を広げることにつながり、これによって肥満症患者さんの日常を改善できる一助となりたいと考えております」と述べている。
ウゴービ皮下注の効能又は効果 |
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肥満症 ただし、高血圧、脂質異常症又は2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、以下に該当する場合に限る。 ・ BMIが27kg/m²以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する ・ BMIが35kg/m²以上 |
ウゴービ皮下注は、「肥満症」の効能又は効果を有する医療用医薬品として発売された、約30年ぶりの新薬。2023年3月27日に国内の承認を取得し、2023年11月22日に薬価基準に収載され、2024年2月22日に上市された。