糖尿病性腎症のスクリーニングは均てん化しており、重症化予防も一定の効果を上げている 日医総研がNDBを解析 世界最大級の医療ビッグデータ
2021.03.10
日本医師会総合政策研究機構は、「匿名レセプト情報・匿名特定健診等情報データベース」(NDB)の2010年と2016年の情報を収集し解析した。
糖尿病性腎症の検査治療の均てん化が進んでおり、人工透析の割合は低下していることが明らかになった。
一方、糖尿病性網膜症は、検査均てん化が進んでいるものの、地域によっては受診困難者が増えている可能性が示された。
糖尿病性腎症の検査治療の均てん化が進んでおり、人工透析の割合は低下していることが明らかになった。
一方、糖尿病性網膜症は、検査均てん化が進んでいるものの、地域によっては受診困難者が増えている可能性が示された。
糖尿病性腎症の検査治療の均てん化は進んでおり、人工透析の割合が低下
日本医師会総合政策研究機構は、「匿名レセプト情報・匿名特定健診等情報データベース」(NDB)の2010年と2016年の情報を収集し解析した。解析したデータは、2010年が12万8,057人、2016年が12万6,933人。
NDBは、高齢者の医療の確保に関する法律にもとづき医療費適正化に用いるために厚生労働省が設けたデータベース。
NDBは、診療報酬請求にもとづいて年間約18億件ずつ積みあがり4,000億レコードを超える世界最大級のReal World Dataのひとつで、これを活用することで、疾患治療の実態について、広く日本全体の動向を把握できると期待されている。
日本医師会総合政策研究機構は、匿名レセプト情報・匿名特定健診等情報データベース(NDB)の2010年と2016年の情報を収集し解析した。解析したデータは、2010年が12万8,057人、2016年が12万6,933人。
今回の解析の主な結果は以下の通り――。
なお日医総研では、「単純に登録された病名から実態を把握することはできず、一方で治療内容が網羅されていないと過小推計になるため、臨床医の視点での条件設定が必要である。また、治療法の進化にともない、治療適用範囲も異なってくるため年次推移の解釈には留意が必要である」としている。
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]