【新型コロナ】COVID-19ワクチンを臨床医向けに解説 「筋肉注射の方法とコツ」も 日本プライマリ・ケア連合学会が動画を公開

2021.03.04
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンについて、日本プライマリ・ケア連合学会は、臨床に携わる医療者向けに2つの動画コンテンツの公開を開始した。
 動画は、「新型コロナウイルスワクチンについて いまわかっていること、まだわからないこと」と「新型コロナワクチン 筋肉注射の方法とコツ」。

筋肉注射に慣れていない医師や看護師向けに動画を公開

 国内でも接種がはじまったファイザーの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンについて、日本プライマリ・ケア連合学会は、臨床に携わる医療者向けに、2つの動画コンテンツの公開を開始した。

新型コロナウイルスワクチンについて いまわかっていること、まだわからないこと

新型コロナワクチン 筋肉注射の方法とコツ

 動画「新型コロナウイルスワクチンについて いまわかっていること、まだわからないこと」に添付された資料では、名古屋検疫所中部空港検疫所支所検疫衛生課空港検疫医療管理官の守屋章成医師が解説している。

 COVID-19ワクチンについて、接種を提供する側としては、▼高い効果があることを理解する、▼副反応はワクチンとしての通常範囲であることを理解する、▼アナフィラキシーには万全に備える、▼筋注の手技を再確認する、▼未知の要素があることを理解する、▼確率で考えることを理解する、▼接種に疑問や不安を抱く人と適切にコミュニケーションをとることをポイントとして挙げている。

 接種を受ける側としては、「高い効果を期待して、安心して受けてよい」としながらも、「1万分の1未満の確率で未知の有害事象が生ずる可能性には心構えを」と注意を促している。

 動画「新型コロナワクチン 筋肉注射の方法とコツ」では、COVID-19ワクチンの投与法について説明している。日本のワクチンは皮下注射が多く、筋肉注射に慣れていない医師や看護師が多いとの指摘があり、現場の医師などに慣れてもらうために動画を公開した。

▼短い針では届かないので、針長は基本的に25mm(痩せて三角筋が薄い場合は16~19mmも可だが、付替えに注意が必要)、▼針サイズは23~25G、▼皮膚に対して垂直に、▼原則として根元までだが、痩せた人では加減する、▼針先は筋肉まで、▼皮下注になるおそれがあるので、つまみ上げない、▼逆流確認は不要(三角筋中心部に太い血管はない)、▼接種後は揉まない、▼グローブなしでも可(使う場合は毎回交換)といったポイントを紹介している。

 なお、厚生労働省の研究班も、COVID-19ワクチンの投与法の説明動画を準備しており、3月中の公開を目指している。

日本プライマリ・ケア連合学会

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

肥満症治療薬としてのGLP-1受容体作動薬関連ペプチド 肥満症治療薬の今後の展開
進化する1型糖尿病診療 多職種連携による肥満治療 骨粗鬆症の治療薬の適正使用 下肢切断を回避するためのチーム医療
インクレチン 神経内分泌による行動制御とストレス ケトアシドーシスを理解する 摂食調節機構の最近のトピックス インスリン分泌の生理学
血糖推移をみる際のポイント 1型糖尿病の治療選択肢 二次性高血圧 低ナトリウム血症
2型糖尿病の第1選択薬 肥満のある2型糖尿病の経口薬 高齢2型糖尿病の経口薬 心血管疾患のある2型糖尿病の経口薬

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料