日本糖尿病財団など「ベーリンガー/リリー糖尿病研究助成プログラム」の助成対象者を発表 テーマは「糖尿病合併症の発症機序に関する研究」
2020.11.06
日本糖尿病財団(理事長:岩本安彦)と、日本ベーリンガーインゲルハイム、日本イーライリリーは、「ベーリンガー/リリー糖尿病研究助成プログラム」の助成金交付対象者を決定したと発表した。
糖尿病領域での革新的な研究を助成
「ベーリンガー/リリー糖尿病研究助成プログラム」は、糖尿病研究のより一層の発展に貢献することを目的に、日本糖尿病財団・日本ベーリンガーインゲルハイム・日本イーライリリーにより設立された。 募集研究テーマは年度毎に検討され、第7回(2020年度)の募集テーマは、「糖尿病合併症の発症機序に関する研究」(前向き臨床研究、ならびに日本ベーリンガーインゲルハイムおよび日本イーライリリーの製品に関する臨床研究は除く)で、応募期間は7月1日~8月末日だった。 本年度は、全国から寄せられた31件の応募の中から、日本糖尿病財団選考委員会による審査・選考および、理事会による最終決定の結果、下記4名の研究者が助成金交付対象者として選ばれた。 助成金交付対象者には、研究課題1件につき225万円の助成金が交付される。氏名 | 所属 | 研究課題 |
岩部真人 | 東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科講師 | NAFLD治療薬開発に向けた肝臓における新規シグナル情報伝達経路の解明 |
東京慈恵会医科大学内科学講座糖尿病・代謝・内分泌内科講師 | 糖尿病腎症の新規治療法確立へ向けたROCKシグナル機構の解明 | |
慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科助教 | 血管内皮細胞NAMPT‐NAD⁺合成系を標的とした脂肪組織血管新生能促進による肥満2型糖尿病・心血管疾患発症予防法の開発 | |
山本毅士 | 大阪大学医学部附属病院血液浄化部医員 | 新たな細胞死フェロトーシスに着目した難治性糖尿病性腎臓病の病態解明とそれに基づく治療薬の探索 |
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]