小児肥満・肥満症の予防のためのパートナーシップを開始 ノボとユニセフ
2019.11.27
ノボ ノルディスクとユニセフ(国連児童基金)は、小児肥満および肥満症を世界規模で予防するための新たなパートナーシップを開始した。
肥満の子供は15年間でほぼ倍増
ユニセフ「世界子供白書2019」によると、小児肥満および肥満症の数はほぼ世界中で増加傾向にあり、5歳未満の肥満児の数は全世界で4,000万人に上る。また、5~19歳までの肥満の子供の数は、この15年間でほぼ倍増している。 パートナーシップの発表は、「児童の権利に関する条約」が採択されてから30年目を迎えた「世界子供の日」に発表された。パートナーシップの最初の期間は3年間。以下を主な目標に掲げている――。・ 中所得国の小児肥満および肥満症を防ぐために方針を定める意思決定機関の知識を深めること。
・ 肥満および肥満症が子供や彼らの権利に及ぼす影響についての認識を高め、小児肥満が広がりつつある現代の風潮に対処するための組織的な変革の必要性を提唱すること。
・ とくにメキシコとコロンビアに焦点をおき、ラテンアメリカおよびカリブ海諸国において多部門の協力を推進し、強化すること。 「小児肥満および肥満症は、健康障害、非難中傷をもたらし、さらには学力低下の原因となりえます。ノボ ノルディスクのようなパートナーとともに、子どもの肥満と肥満症の予防は、政府、市民社会、民間企業、地域社会、および家族を含む社会全体が取り組むべき問題であることを周知させたいと思います」と、ユニセフの事務局長であるヘンリエッタ フォア氏は述べている。 「小児肥満および肥満症が、ただちに取り組むべき必要のある共通の健康危機であることは疑いの余地がありません。小児肥満および肥満症は、個々人の問題ではなく、我々皆の問題です。何百万人もの子供が健康的な生活を送り、それと同時に、肥満が社会にもたらす負担を軽減できるよう、ユニセフと協力していきたいと思います」と、ノボ ノルディスクのCEOであるラース フルアーガー ヨルゲンセン氏は述べている。 両者はこのパートナーシップにより、肥満および肥満症を予防するための知識と認識を深め、それらの根本的な原因の究明に協力して取り組むとしている。 Novo Nordisk and UNICEF announce new partnership to help prevent childhood overweight and obesity(ユニセフ 2019年11月20日)
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]