SGLT2阻害薬「カナグリフロジン」の製造販売承認を申請 田辺三菱製薬
カナグリフロジンは、同社が創製した新規作用機序を有する経口の2型糖尿病治療薬。同剤は、国内および海外の第3相試験において11,000名を超える2型糖尿病患者を対象に、有効性、安全性が検討された。これらには、運動療法・食事療法で血糖コントロールが不十分な患者を対象とした単独療法試験をはじめ、DPP-4阻害薬、インスリン製剤、スルホニルウレア薬、α-グルコシダーゼ阻害薬、ビグアナイド薬、チアゾリジン薬、速効型インスリン分泌促進薬など、他の糖尿病治療薬との併用に関する検討も含まれている。
同剤は、海外では本剤の導出先であるヤンセン・ファーマシューティカルズ(米国)が成人の2型糖尿病患者の治療薬「INVOKANA(製品名)」として、2013年3月に米国食品医薬品局(FDA:the U.S. Food and Drug Administration)より販売許可を取得している。また、欧州においては承認申請中。
SGLT2阻害薬としては、イプラグリフロジン(アステラス製薬)、ルセオグリフロジン(大正製薬)に続き、国内で3番目の申請となる。
◇ニュースリリース
2型糖尿病治療薬 SGLT2阻害剤「TA-7284(一般名:カナグリフロジン)」 国内での製造販売承認申請に関するお知らせ
◇SGLT2阻害薬とは?
糖尿病治療薬の特徴と服薬指導のポイント 「第10回 SGLT2阻害薬」 加藤光敏 先生
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