1日1回投与のGLP-1受容体作動薬「Lixisenatide」 欧州で承認勧告

2012.11.22
 サノフィは、欧州医薬品審査庁(EMA)の医薬品評価委員会(CHMP)が、1日1回投与のGLP-1受容体作動薬「Lyxumia」(一般名:lixisenatide)に対して、経口血糖降下剤および/または基礎インスリンを食事療法および運動療法と併用しても十分な血糖コントロールが得られない成人2型糖尿病に対して用いる治療薬としての承認を勧告したことを発表した。

 CHMPの承認勧告は、Lyxumiaの有効性、安全性と忍容性を検討したGetGoal第3相臨床試験プログラムの結果にもとづくもの。

 国際的に実施されたGetGoalプログラムは5,000例以上の2型糖尿病患者を対象とした11件の臨床試験で構成され、多数の患者においてGLP-1受容体作動薬と基礎インスリンの併用療法の検討が行われた(3件の臨床試験で706例を検討)。

 Lyxumiaは2型糖尿病患者のHbA1cの有意な低下をもたらした(主要評価項目)ほか、食後血糖値の有意な低下と体重に対する有益な効果が認められた。主な有害事象(悪心、嘔吐、下痢)は軽度で一過性のものに留まり、総合的に高い忍容性が得られ、低血糖リスクが低いこともあきらかにされた。Lyxumiaは基礎インスリンなど他の糖尿病治療薬と併用可能だ。

 サノフィは、EU以外にも既に11カ国でLixisenatideの承認申請を行っている。米国食品医薬品局(FDA)に対する承認申請は、2012年12月の実施を予定している。

サノフィ

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

糖尿病関連デジタルデバイスのエビデンスと使い方 糖尿病の各薬剤を処方する時に最低限注意するポイント(経口薬) 血糖推移をみる際のポイント!~薬剤選択にどう生かすか~
妊婦の糖代謝異常(妊娠糖尿病を含む)の診断と治療 糖尿病を有する女性の計画妊娠と妊娠・分娩・授乳期の注意点 下垂体機能低下症、橋本病、バセドウ病を有する女性の妊娠・不妊治療
インスリン・GLP-1受容体作動薬配合注 GIP/GLP-1受容体作動薬(チルゼパチド) CGMデータを活用したインスリン治療の最適化 1型糖尿病のインスリン治療 2型糖尿病のインスリン治療 最新インスリン注入デバイス(インスリンポンプなど)
肥満症治療薬としてのGLP-1受容体作動薬 肥満症患者の心理とスティグマ 肥満2型糖尿病を含めた代謝性疾患 肥満症治療の今後の展開
2型糖尿病の第1選択薬 肥満のある2型糖尿病の経口薬 高齢2型糖尿病の経口薬 心血管疾患のある2型糖尿病の経口薬

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料