販売名 | 製品画像 | 薬価 |
---|---|---|
ソニアス配合錠LD |
![]() |
28.10 |
ソニアス配合錠HD |
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45.70 |
チアゾリジン系薬/スルホニルウレア系薬配合剤
-2型糖尿病治療剤-
ピオグリタゾン塩酸塩・グリメピリド錠
武田テバ薬品株式会社
武田薬品工業株式会社
2型糖尿病
ただし、ピオグリタゾン塩酸塩及びグリメピリドの併用による治療が適切と判断される場合に限る。
通常、成人には1日1回1錠(ピオグリタゾン/グリメピリドとして15mg/1mg又は30mg/3mg)を朝食前又は朝食後に経口投与する。
【警告】
重篤かつ遷延性の低血糖症を起こすことがある。用法及び用量、使用上の注意に特に留意すること。[8.4 参照],[11.1.2 参照]
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
1.心不全の患者及び心不全の既往歴のある患者[ピオグリタゾンでは、動物試験において循環血漿量の増加に伴う代償性の変化と考えられる心重量の増加がみられており、また、臨床的にも心不全を増悪あるいは発症したとの報告がある。][11.1.1 参照],[11.1.3 参照]
2.重篤な肝又は腎機能障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。][9.2.1 参照],[9.3.1 参照],[11.1.2 参照]
3.重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の患者[輸液、インスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となる。]
4.重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。]
5.下痢、嘔吐等の胃腸障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。][11.1.2 参照]
6.妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
7.本剤の成分又はスルホンアミド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
室温保存
3年
劇薬
処方箋医薬品 注1)
注1) 注意―医師等の処方箋により使用すること
2011年6月
重篤かつ遷延性の低血糖症を起こすことがある。用法及び用量、使用上の注意に特に留意すること。[8.4 参照],[11.1.2 参照]
2型糖尿病
ただし、ピオグリタゾン塩酸塩及びグリメピリドの併用による治療が適切と判断される場合に限る。
通常、成人には1日1回1錠(ピオグリタゾン/グリメピリドとして15mg/1mg又は30mg/3mg)を朝食前又は朝食後に経口投与する。
循環血漿量の増加により心不全を発症させるおそれがある。[8.1 参照],[11.1.1 参照],[11.1.3 参照]
投与しないこと。低血糖を起こすおそれがある。[2.2 参照],[11.1.2 参照]
低血糖を起こすおそれがある。[11.1.2 参照]
投与しないこと。低血糖を起こすおそれがある。また、ピオグリタゾンは主に肝臓で代謝されるため、重篤な肝機能障害のある患者では蓄積するおそれがある。[2.2 参照],[11.1.2 参照]
低血糖を起こすおそれがある。[11.1.2 参照]
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。
ピオグリタゾンについては、ラット器官形成期投与試験では、40mg/kg以上の群で胚・胎児死亡率の高値、出生児の生存率の低値が、ウサギ器官形成期投与試験では、160mg/kg群で親動物の死亡又は流産がそれぞれ1例、胚・胎児死亡率の高値がみられている。また、スルホニルウレア剤は胎盤を通過することが報告されており、新生児の低血糖、巨大児が認められている。グリメピリドの動物試験(ラット、ウサギ)では催奇形作用が報告されている。[2.6 参照],[11.1.2 参照]
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。授乳を継続する場合、児の低血糖の症状について観察を十分に行うこと。ピオグリタゾン1)及びスルホニルウレア剤でラット乳汁中への移行が報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
副作用発現に留意し、経過を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下しており、低血糖があらわれやすい。[7.2 参照],[11.1.2 参照]
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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糖尿病用薬
糖尿病用薬の血糖降下作用を増強する薬剤
[11.1.2 参照] |
低血糖を発現するおそれがあるので、血糖値等の患者の状態を十分に観察しながら、低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。 |
併用時には、血糖降下作用の増強により、低血糖のリスクが増加するおそれがある。 |
糖尿病用薬の血糖降下作用を減弱する薬剤
|
高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがあるので、併用する場合には、血糖値等の患者の状態を十分に観察しながら投与すること。 |
血糖降下作用の減弱による。 |
リファンピシン等のCYP2C8を誘導する薬剤 |
リファンピシンと併用するとピオグリタゾンのAUCが54%低下するとの報告があるので、リファンピシンと併用する場合は血糖管理状況を十分に観察し、必要な場合には本剤を増量すること。 |
CYP2C8を誘導することにより、ピオグリタゾンの代謝が促進されると考えられる。 |
心不全が増悪あるいは発症することがあるので、浮腫、急激な体重増加、心不全症状・徴候(息切れ、動悸、心胸比増大、胸水等)がみられた場合には投与を中止し、ループ利尿剤等を投与するなど適切な処置を行うこと。特に心不全発症のおそれのある心疾患の患者には注意すること。[2.1 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照]
初期症状として脱力感、高度の空腹感、発汗等があらわれることがある。なお、徐々に進行する低血糖では、精神障害、意識障害等が主である場合があるので注意すること。
また、本剤の投与により低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が認められた場合には糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。なお、低血糖症状が認められた場合、本剤あるいは併用している糖尿病用薬を一時的に中止するかあるいは減量するなど慎重に投与すること。
また、低血糖は投与中止後、臨床的にいったん回復したと思われる場合でも数日間は再発することがある。[1. 参照],[2.2 参照],[2.5 参照],[7.3 参照],[8.4 参照],[8.5 参照],[9.1.2 参照],[9.2.1 参照],[9.2.2 参照],[9.3.1 参照],[9.3.2 参照],[9.5 参照],[9.8 参照],[10.2 参照],[13.1 参照],[13.2.1 参照],[13.2.2 参照],[13.2.3 参照],[15.1.3 参照]
循環血漿量の増加によると考えられる浮腫があらわれることがある。減量あるいは中止によっても症状が改善しない場合には、必要に応じてループ利尿剤(フロセミド等)の投与等を考慮すること。ピオグリタゾンによる浮腫の発現頻度は、糖尿病性網膜症合併例で10.4%(44/422例)、糖尿病性神経障害合併例で11.4%(39/342例)、糖尿病性腎症合併例で10.6%(30/282例)であり、糖尿病性合併症発症例は非発症例に比べ高い傾向にある。これらの症例にあっては浮腫の発現に特に留意すること。[2.1 参照],[7.1 参照],[7.3 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照]
AST、ALT、Al-P等の著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。[8.3 参照]
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。
発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施し、異常が認められた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
再生不良性貧血があらわれることが他のスルホニルウレア剤で報告されている。
5%以上 |
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
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血液注1) |
貧血、白血球減少、血小板減少 |
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循環器 |
血圧上昇、心胸比増大注2)、心電図異常注2)、動悸、胸部圧迫感、顔面潮紅 |
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過敏症 |
発疹、湿疹、そう痒 |
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消化器 |
悪心・嘔吐、胃部不快感、胸やけ、腹痛、腹部膨満感、下痢、便秘、食欲亢進、食欲不振 |
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肝臓 |
AST、ALT、Al-P、γ-GTPの上昇 |
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精神神経系 |
めまい、ふらつき、頭痛、眠気、倦怠感、脱力感、しびれ |
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その他 |
LDH及びCKの上昇 |
BUN及びカリウムの上昇、総蛋白及びカルシウムの低下、体重及び尿蛋白の増加、息切れ |
関節痛、ふるえ、急激な血糖下降に伴う糖尿病性網膜症の悪化 |
骨折注3)、糖尿病性黄斑浮腫の発症又は増悪注4) |
頻度不明 |
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血液 |
白血球減少、貧血 |
肝臓 |
AST、ALT、Al-P、LDH、γ-GTPの上昇 |
腎臓 |
BUNの上昇 |
消化器 |
嘔気、嘔吐、心窩部痛、下痢、便秘、腹部膨満感、腹痛 |
過敏症 |
発疹、そう痒感、光線過敏症 |
精神神経系 |
めまい、頭痛 |
その他 |
電解質異常(血清カリウム上昇、ナトリウム低下等)、倦怠感、CKの上昇、浮腫、脱毛、一過性視力障害、味覚異常 |
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
(更新確認日:2025年8月29日)
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