販売名 | 製品画像 | 薬価 |
---|---|---|
リオベル配合錠LD |
![]() |
132.10 |
リオベル配合錠HD |
![]() |
159.80 |
選択的DPP-4阻害薬/チアゾリジン系薬配合剤
-2型糖尿病治療剤-
アログリプチン安息香酸塩/ピオグリタゾン塩酸塩配合錠
帝人ファーマ株式会社
武田薬品工業株式会社
2型糖尿病
ただし、アログリプチン安息香酸塩及びピオグリタゾン塩酸塩の併用による治療が適切と判断される場合に限る。
通常、成人には1日1回1錠(アログリプチン/ピオグリタゾンとして25mg/15mg又は25mg/30mg)を朝食前又は朝食後に経口投与する。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
1.心不全の患者及び心不全の既往歴のある患者[ピオグリタゾンでは、動物試験において循環血漿量の増加に伴う代償性の変化と考えられる心重量の増加がみられており、また、臨床的にも心不全を増悪あるいは発症したとの報告がある。][11.1.1 参照],[11.1.2 参照]
2.重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の患者[輸液、インスリンによる速やかな高血糖是正が必須となるので本剤の投与は適さない。]
3.重篤な肝機能障害のある患者[9.3.1 参照],[16.6.2 参照]
4.重篤な腎機能障害のある患者[9.2.1 参照],[16.6.1 参照]
5.重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。]
6.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
7.妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
室温保存
3年
処方箋医薬品 注1)
注1) 注意―医師等の処方箋により使用すること
2011年9月
2型糖尿病
ただし、アログリプチン安息香酸塩及びピオグリタゾン塩酸塩の併用による治療が適切と判断される場合に限る。
通常、成人には1日1回1錠(アログリプチン/ピオグリタゾンとして25mg/15mg又は25mg/30mg)を朝食前又は朝食後に経口投与する。
循環血漿量の増加により心不全を発症させるおそれがある。[8.1 参照],[11.1.1 参照],[11.1.2 参照]
腸閉塞を起こすおそれがある。[11.1.9 参照]
投与しないこと[2.4 参照],[16.6.1 参照]
中等度以上の腎機能障害では、排泄の遅延によりアログリプチンの血中濃度が上昇するおそれがある。[7.1 参照],[16.6.1 参照]
投与しないこと。ピオグリタゾンは主に肝臓で代謝されるため、蓄積するおそれがある。[2.3 参照],[16.6.2 参照]
ピオグリタゾンは主に肝臓で代謝されるため、蓄積するおそれがある。[16.6.2 参照]
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。ピオグリタゾンについては、ラット器官形成期投与試験では、40mg/kg以上の群で胚・胎児死亡率の高値、出生児の生存率の低値が、ウサギ器官形成期投与試験では、160mg/kg群で親動物の死亡又は流産がそれぞれ1例、胚・胎児死亡率の高値がみられている。また、アログリプチンでは、動物試験(ラット)において、胎盤通過が報告されている。[2.7 参照]
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。アログリプチン及びピオグリタゾンでは、ラットで乳汁中への移行が報告されている1)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
これまでのピオグリタゾンの投与量を考慮のうえ、慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。[7.3 参照],[16.6.1 参照],[16.6.2 参照],[16.6.3 参照]
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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糖尿病用薬
[11.1.4 参照] |
低血糖を発現するおそれがある。特に、スルホニルウレア剤又はインスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。これらの薬剤の減量を検討すること。 |
併用により血糖降下作用が増強するおそれがある。 |
糖尿病用薬の血糖降下作用を増強する薬剤
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血糖が低下するおそれがある。 |
併用により血糖降下作用が増強するおそれがある。 |
糖尿病用薬の血糖降下作用を減弱する薬剤
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血糖が上昇するおそれがある。 |
併用により血糖降下作用が減弱するおそれがある。 |
リファンピシン等のCYP2C8を誘導する薬剤 |
併用する場合は血糖管理状況を十分に観察し、必要に応じピオグリタゾンを増量すること。 |
リファンピシンと併用するとピオグリタゾンのAUCが54%低下するとの報告がある。 |
増悪あるいは発症することがあるので、投与中は観察を十分に行い、浮腫、急激な体重増加、心不全症状・徴候(息切れ、動悸、心胸比増大、胸水等)がみられた場合には投与を中止し、ループ利尿剤等を投与するなど適切な処置を行うこと。特に心不全発症のおそれのある心疾患の患者には注意すること。[2.1 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[9.1.1 参照]
循環血漿量の増加によると考えられる浮腫があらわれることがあるので、観察を十分に行い、浮腫が認められた場合には、減量あるいは中止するなど適切な処置を行うこと。これらの処置によっても症状が改善しない場合には、必要に応じてループ利尿剤(フロセミド等)の投与等を考慮すること。
なお、女性においてピオグリタゾンによる浮腫の発現が多くみられている[ピオグリタゾン国内臨床試験:男性4.2%(29/687例)、女性12.2%(83/681例)]。また、ピオグリタゾンによる浮腫の発現頻度は、糖尿病性網膜症合併例で10.4%(44/422例)、糖尿病性神経障害合併例で11.4%(39/342例)、糖尿病性腎症合併例で10.6%(30/282例)であり、糖尿病性合併症発症例は非発症例に比べ高い傾向にある。これらの症例にあっては浮腫の発現に特に留意すること。[2.1 参照],[7.2 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照],[11.2 参照]
AST、ALT、AL-P等の著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
低血糖があらわれることがある。低血糖症状が認められた場合、本剤あるいは併用している糖尿病用薬を一時的に中止するかあるいは減量するなど慎重に投与すること。なお、DPP-4阻害剤で、スルホニルウレア剤又はインスリン製剤との併用で重篤な低血糖症状があらわれ、意識消失を来す例も報告されている。低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取させるなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤の併用時はブドウ糖を投与すること。[8.3 参照],[8.4 参照],[9.1.2 参照],[10.2 参照],[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.2.1 参照]
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。
咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
持続的な激しい腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.6 参照]
高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[9.1.3 参照]
水疱、びらん等があらわれた場合には、皮膚科医と相談し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
0.1~5%未満 |
頻度不明 |
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血液注1) |
貧血 |
白血球減少、血小板減少 |
循環器 |
血圧上昇 |
心胸比増大、心電図異常、動悸、胸部圧迫感、顔面潮紅 |
過敏症 |
発疹、湿疹、そう痒 |
じん麻疹 |
消化器 |
腹部膨満、便秘、胃腸炎 |
悪心・嘔吐、胃部不快感、胸やけ、腹痛、鼓腸、下痢、食欲亢進、食欲不振 |
肝臓 |
AST、ALT、AL-P、γ-GTPの上昇 |
|
精神神経系 |
脱力感、しびれ |
めまい、ふらつき、頭痛、眠気、倦怠感、 |
その他 |
息切れ、筋肉痛 |
LDH及びCKの上昇、BUN及びカリウムの上昇、総蛋白及びカルシウムの低下、体重及び尿蛋白の増加、鼻咽頭炎、関節痛、ふるえ、急激な血糖下降に伴う糖尿病性網膜症の悪化、骨折注2)、糖尿病性黄斑浮腫の発症又は増悪注3) |
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
(更新確認日:2025年8月29日)
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