販売名 | 製品画像 | 薬価 |
---|---|---|
エクア錠50mg |
![]() |
42.70 |
選択的DPP-4阻害薬
[2型糖尿病治療薬]
ビルダグリプチン
ノバルティスファーマ株式会社
住友ファーマ株式会社
2型糖尿病
通常、成人には、ビルダグリプチンとして50mgを1日2回朝、夕に経口投与する。なお、患者の状態に応じて50mgを1日1回朝に投与することができる。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡、1型糖尿病の患者[インスリンの適用である。]
3.重度の肝機能障害のある患者[9.3.1 参照]
4.重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリンの適用である。]
室温保存
3年
処方箋医薬品 注)
注) 注意―医師等の処方箋により使用すること
2010年4月
2型糖尿病
本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮すること。
通常、成人には、ビルダグリプチンとして50mgを1日2回朝、夕に経口投与する。なお、患者の状態に応じて50mgを1日1回朝に投与することができる。
中等度以上の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎不全患者では、本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、50mgを1日1回朝に投与するなど、慎重に投与すること。[9.2.1 参照],[16.6.1 参照]
使用経験がなく安全性が確立していない。
[8.1 参照],[11.1.3 参照]
腸閉塞を起こすおそれがある。[11.1.6 参照]
用法及び用量の調節を行うこと。[7. 参照],[16.6.1 参照]
投与しないこと。肝機能障害が悪化するおそれがある。[2.3 参照]
肝機能障害が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。動物実験(ラット及びウサギ)で、胎児への移行が報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で、乳汁中へ移行することが報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
副作用発現に留意し、経過を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
---|---|---|
[11.1.3 参照] |
低血糖症状が起こるおそれがある。血糖値、その他患者の状態を十分に観察しながら投与すること。特に、スルホニルウレア剤又はインスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するため、これらの薬剤の減量を検討すること。 |
血糖降下作用の増強による。 |
|
血糖値が上昇してコントロール不良になるおそれがある。血糖値、その他患者の状態を十分に観察しながら投与すること。 |
血糖降下作用の減弱による。 |
アンジオテンシン変換酵素阻害剤 |
アンジオテンシン変換酵素阻害剤を併用している患者では、併用していない患者に比べて血管浮腫の発現頻度が高かったとの報告がある。 |
機序は不明である。 |
ALT又はASTの上昇等を伴う肝炎又は肝機能障害があらわれることがある。ALT又はAST等の肝機能検査値の異常を認めた場合には、本剤の投与を中止するなど適切な処置を行うこと。黄疸や肝機能障害を示唆するその他の症状があらわれた場合には、本剤の投与を中止し、その後回復した場合でも再投与しないこと。[8.2 参照]
アンジオテンシン変換酵素阻害剤を併用している患者では、併用していない患者に比べて血管浮腫の発現頻度が高かったとの報告がある。[10.2 参照]
低血糖があらわれることがある。スルホニルウレア剤との併用で重篤な低血糖症状があらわれ、意識消失を来す例も報告されている。低血糖症状が認められた場合には糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。[8.1 参照],[8.5 参照],[9.1.2 参照],[10.2 参照],[17.1 参照]
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。
持続的な激しい腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.3 参照]
高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[9.1.3 参照]
咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
水疱、びらん等があらわれた場合には、皮膚科医と相談し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
1~5%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
|
---|---|---|---|
血液及びリンパ系障害 |
― |
血小板数減少 |
― |
神経系障害 |
めまい、振戦 |
頭痛 |
― |
心臓障害 |
動悸 |
― |
― |
血管障害 |
― |
高血圧 |
― |
胃腸障害 |
便秘、腹部膨満、血中アミラーゼ増加、リパーゼ増加 |
鼓腸、上腹部痛、腹部不快感、胃炎、悪心、下痢、消化不良、胃食道逆流性疾患 |
― |
**肝胆道系障害 |
― |
ALT増加、AST増加、γ-GTP増加、ALP増加 |
胆嚢炎 |
筋骨格系障害 |
― |
関節痛 |
― |
*皮膚障害 |
多汗症 |
湿疹、発疹、そう痒症、蕁麻疹 |
皮膚剥脱、水疱、皮膚血管炎 |
その他 |
空腹、無力症、血中CK増加、血中CK-MB増加 |
CRP増加、末梢性浮腫、体重増加、悪寒 |
― |
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
(更新確認日:2025年9月12日)
毎号、明日の臨床に役立つ時宜を捉えたテーマを取り上げ、各分野のエキスパートが徹底解説。
専門医の先生はもちろんのこと、これから専門医を目指される先生まで、ぜひアップデートにお役立てください。
当サイトは、糖尿病に関連した薬剤や医療機器の情報を
医療関係者の方に提供するサイトです。
該当する職種をクリックして中へお進みください。