経口血糖降下薬配合剤の現状と注意点 糖尿病治療薬の特徴と服薬指導のポイント
2017.04.17
「糖尿病情報スクランブル」の連載「糖尿病治療薬の特徴と服薬指導のポイント」を更新しました。今回は「経口血糖降下薬配合剤の現状と注意点」と題して、糖尿病治療薬の配合剤について、加藤光敏先生(加藤内科クリニック院長)に解説していただきます。
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第26回 経口血糖降下薬配合剤の現状と注意点(本文より)
はじめに
糖尿病は初期ならば、単一の薬剤で良好なコントロールが得られますが罹病期間が長いと単一では難しくなります。さらに糖尿病の病態にはインスリン分泌不全と、インスリン抵抗性が関与し、薬物は各々改善する機序のものを組み合わせることが増えます。結果としてどうしても薬剤数が増え高齢者のポリファーマシーの問題にもつながります。
日本は糖尿病治療薬配合剤の歴史は浅い
合剤があれば服薬数は減ります。海外では以前よりFDC(Fixed-Dose Combination:用量固定配合剤)が広く使用されています。日本は配合剤後進国とも言えますが、なぜ遅れたのでしょうか? 各薬剤は臨床試験が終了し販売されていても、日本では配合剤の新たな治験を求められるのが一因と考えます。その上、再度治験をしても、配合剤の特許は10年の通常と異なり、短めに定められているのも一因と考えられます。
「糖尿病治療薬の特徴と服薬指導のポイント」では、日本糖尿病学会認定専門医であり、同学会の認定指導医でもある、加藤内科クリニック院長の加藤光敏先生に、ご自身の知識と経験を踏まえた服薬指導のポイントを、わかりやすく解説していただきます。
[dm-rg.net / 日本医療・健康情報研究所]