初の国産DPP-4阻害薬「テネリア」発売 田辺三菱製薬/第一三共
2012.09.11
田辺三菱製薬と第一三共は10日、DPP-4阻害約「テネリア」(一般名:テネリグリプチン)を共同で発売した。
同剤は田辺三菱が創製した初の「日本オリジン」のDPP-4阻害薬。食事に応答して消化管から分泌されるホルモンであるGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)を分解する酵素DPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ-4)の働きを選択的に阻害することによりインスリン分泌を促進し、グルカゴン分泌を抑制することで血糖降下作用を発揮する。1日1回の経口投与によって、毎食後の血糖並びに空腹時血糖を改善する。
これまで、国内では4成分11品目のDPP-4阻害薬が販売されているが、国内で開発されたのは同剤が初めて。両社は同一販売名で共同販売を行なっていく。
◇「テネリア®錠20mg」の製品概要
販売名 | テネリア®錠20mg (TENELIA®Tablets 20mg) |
一般名 | テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物錠 |
効能・効果 | 2型糖尿病 ただし、下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る。 ①食事療法、運動療法のみ ②食事療法、運動療法に加えてスルホニルウレア系薬剤を使用 ③食事療法、運動療法に加えてチアゾリジン系薬剤を使用 |
用法・用量 | 通常、成人にはテネリグリプチンとして20mgを1日1回経口投与する。 なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら40mg1日1回に増量することができる。 |
包装 | テネリア錠20mg:100錠(10錠×10) 140錠(14錠×10) 500錠(10錠×50) 500錠(バラ) |
薬価 | 207.70円 |
製造販売承認日 | 2012年6月29日 |
薬価基準収載日 | 2012年8月28日 |
発売日 | 2012年9月10日 |
製造販売元 | 田辺三菱製薬株式会社 |
販売元 | 第一三共株式会社 |
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