速効型インスリン分泌促進薬とα-GI薬の配合剤「グルベス配合錠」承認取得
2011.04.25
キッセイ薬品工業は4月22日、速効型インスリン分泌促進薬とα-グルコシダーゼ阻害薬の配合剤「グルベス配合錠」(ミチグリニドカルシウム水和物/ボグリボース配合錠)の承認を取得したと発表した。
「グルベス配合錠」は、2型糖尿病の治療を目的としたインスリン分泌促進薬ミチグリニド(グルファスト錠)と食後過血糖改善薬ボグリボースとの配合剤。
速効性・短時間作用型のミチグリニドは、食後インスリン分泌を生理的なパターンに近づける作用がある。これに食後の糖質消化・吸収を遅延するボグリボースを配合することで、強力に食後血糖を改善するとしている。
ボグリボース単独治療では血糖コントロールが不十分の2型糖尿病患者を対象としたミチグリニドとボグリボースの併用試験において、へミチグリニドを併用した群は、ボグリボースの単独投与を継続した群に対し、食後血糖1時間値、2時間値、HbA1c値、空腹時血糖値が有意に改善した。
食後高血糖の早期からの積極的な治療は、糖尿病の進行や心血管系合併症を含む糖尿病合併症の発症を抑制する上で重要となる。また、すでにミチグリニドとボグリボースを併用している患者では服薬利便性の向上も期待できる。
同社では、「グルベス配合錠」承認取得のほか、「グルファスト錠」のビグアナイド系薬剤およびDPP-4阻害剤との併用療法の効能を追加するための国内臨床試験も行っている。
キッセイ薬品工業
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]