グッドデザイン賞 糖尿病分野ではスマートインスリンペンと持続グルコースモニタシステムが受賞
「ノボペン6」「ノボペン エコー プラス」がグッドデザイン賞を受賞
ノボ ノルディスク ファーマは、スマートインスリンペン(ノボペン 6、ノボペン エコー プラス) がそれぞれ、「2022年度グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。
「ノボペン6」および「ノボペン エコー プラス」は、インスリン投与データを本体に自動的に記録することができる、日本ではじめての「スマートインスリンペン」(インスリンペン型注入器)。
血糖値やグルコース値が記録できる糖尿病管理アプリと連携する機能が追加されており、これにより、スマートインスリンペンを利用する患者は、自身の経時的なインスリン投与データを振り返ることができる。
糖尿病管理アプリと連携し、使用している患者が自身のインスリン投与データを振返ることができる。投与データを正確に記録でき、インスリン用量調整を支援することで、医療従事者との話し合いを充実させ、より良い治療効果につながることが期待される。
スマートインスリンペンは、インスリンの投与データ(時間、量)を自動的に記録し、そのデータをスマートフォンのアプリなどに無線転送することができるインスリンペン型注入器の総称。
同賞サイトでは、経緯とその成果として「ノボペン6により、インスリン療法を行っている糖尿病患者さんがインスリンを投与した時間と投与量を正確に記録することができるため、インスリンの打ち忘れ軽減やアドヒアランスの改善が期待できます」と紹介されている。
【スマートインスリンペン製品概要】
・ デザイナー:ノボ ノルディスクA/S & モーラーヤンセン イノベーション アンド デザイン
・ 製品名:ノボペン6(グレー、ブルー)、ノボペン エコー プラス(レッド、ライトブルー)
・ デザインのポイント:
- 最後に注入ボタンを押したときの設定単位数およびそのときからの経過時間をメモリー表示で確認することが可能。
- 直近の最大800回分の注入ボタンを押した履歴(設定単位数およびそのときの時間)が本体内部に自動記録される。
- 注入ボタンを押した履歴をNFC(近距離通信システム)対応のスマートフォンアプリに無線転送が可能。
「Dexcom G6 CGMシステム」がグッドデザイン賞を受賞
テルモは、持続グルコースモニタシステム「Dexcom G6 CGMシステム」が、「2022年度グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。
「Dexcom G6 CGMシステム」は、米国のデクスコムが開発・製造しているリアルタイム持続グルコースモニタシステム。テルモは、2021年から日本の医療機関向けに販売している。
糖尿病患者の腹部などにセンサーを貼り付け、皮下の間質液中のグルコース濃度を連続的に測定する。測定値は、5分おきに自動的にモニターまたは専用アプリをインストールしたスマートフォンに送信され、グルコース濃度の数値変動が線状のグラフとして常時確認できる。
また、グルコース濃度が設定した目標範囲外になったことを通知する機能に加え、低血糖の可能性を予測してアラートを出す機能も有している。
【グッドデザイン賞の審査委員の評価コメント】
注:このページで紹介しているグッドデザイン賞受賞機器は、健康保険に適応しているため、購入するには医療機関での医師の処方が必要となる。
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