販売名 | 製品画像 | 薬価 |
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ソリクア配合注ソロスター |
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4723円 |
持効型溶解インスリンアナログ製剤/GLP-1受容体作動薬
インスリン グラルギン(遺伝子組換え)/リキシセナチド配合製剤
サノフィ株式会社
インスリン療法が適応となる2型糖尿病
通常、成人には、5~20ドーズ(インスリン グラルギン/リキシセナチドとして5~20単位/5~20μg)を1日1回朝食前に皮下注射する。ただし、1日1回5~10ドーズから開始し、患者の状態に応じて増減するが、1日20ドーズを超えないこと。
なお、本剤の用量単位である1ドーズには、インスリン グラルギン1単位及びリキシセナチド1μgが含まれる。
本剤の投与は朝食前1時間以内に行い、食後の投与は行わないこと。
本剤はインスリン グラルギンとリキシセナチドを配合した製剤であるため、患者の状態に応じて用量を増減するなど、投与量は慎重に決定すること。なお、本剤は1ドーズ刻みで調節可能である。
インスリン製剤以外の糖尿病用薬による治療で効果不十分な場合、5ドーズを目安として投与を開始すること。
GLP-1受容体作動薬による治療で効果不十分な場合、前治療で使用していたGLP-1受容体作動薬の投与を中止し、本剤と併用しないこと。週1回投与などの持続性GLP-1受容体作動薬から本剤に変更する場合、その作用持続性を考慮し、次回に予定していた投与タイミングから本剤の投与を開始すること。
基礎インスリン製剤による治療で効果不十分な場合、前治療で使用していた基礎インスリン製剤の種類に応じ、以下を参考に本剤の投与を開始すること。なお、いずれの場合も本剤の初期用量として10ドーズを超えないこと。
インスリン グラルギン100単位/mL製剤から本剤に変更する場合、通常初期用量は前治療のインスリン グラルギン100単位/mL製剤の1日投与量と同単位を目安として投与を開始する。
インスリン グラルギン300単位/mL製剤又は1日2回投与の基礎インスリン製剤から本剤に変更する場合、通常初期用量は前治療の基礎インスリン製剤の1日投与量よりも低用量を目安として投与を開始する。
インスリン グラルギン以外の1日1回投与の基礎インスリン製剤から本剤に変更する場合、通常初期用量は前治療の基礎インスリン製剤の1日投与量と同単位を目安として投与を開始する。
本剤の投与にあたっては、前治療で使用していた基礎インスリン製剤の投与を中止し、本剤と併用しないこと。
本剤の1日用量として20ドーズを超える用量が必要な場合は、他の糖尿病用薬への切替えを検討すること。
貯法(凍結を避け、2~8℃で保存)
36ヵ月
劇薬
処方箋医薬品注)
注) 注意―医師等の処方箋により使用すること
2020年6月
インスリン療法が適応となる2型糖尿病
本剤は食事療法・運動療法に加え、糖尿病用薬による治療で効果不十分な場合に使用を検討すること。[17.1 参照]
通常、成人には、5~20ドーズ(インスリン グラルギン/リキシセナチドとして5~20単位/5~20μg)を1日1回朝食前に皮下注射する。ただし、1日1回5~10ドーズから開始し、患者の状態に応じて増減するが、1日20ドーズを超えないこと。
なお、本剤の用量単位である1ドーズには、インスリン グラルギン1単位及びリキシセナチド1μgが含まれる。
使用経験がなく、胃腸障害の症状が悪化するおそれがある。
[8.7 参照],[8.8 参照],[11.1.2 参照]
[8.4 参照],[11.1.1 参照]
低血糖の自覚症状が明確でないことがある。
腸閉塞を含むイレウスを起こすおそれがある。[11.1.5 参照]
低血糖を起こすおそれがある。
重度の腎機能障害患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。末期腎不全の患者は臨床試験では除外されている。[11.1.1 参照]
低血糖を起こすおそれがある。
重度の肝機能障害患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。[11.1.1 参照]
妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対しては本剤を投与せず、インスリン製剤を使用すること。リキシセナチドのヒトにおける潜在的なリスクは不明である。リキシセナチドにおける動物実験では、生殖発生毒性が報告されている。胚・胎児発生に関する試験において、ラットではヒトにリキシセナチドを1回20μg、1日1回投与時の血漿中曝露量(AUC)の少なくとも約4.6倍で胎児の成長遅延、骨格異常及び骨化遅延、ウサギでは約32倍で骨化遅延が認められた。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)において、微量のリキシセナチドが乳汁中へ移行することが認められている。授乳を継続する場合、授乳期にはインスリンの需要量が変化しやすいため、用量に留意し、定期的に検査を行い投与量を調整すること。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。生理機能が低下していることが多く、胃腸障害及び低血糖が発現しやすい。[11.1.1 参照],[16.6.2 参照]
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
血糖降下作用が増強される。 |
モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤 |
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
インスリン分泌促進、糖新生抑制作用による血糖降下作用を有する。 |
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血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
機序は不明であるが、インスリン感受性を増強するなどの報告がある。 |
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血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
糖に対するβ細胞の感受性の亢進やインスリン利用率の増加等による血糖降下作用を有する。また、末梢で弱いインスリン様作用を有する。 |
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血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
インスリンが結合する抗体の生成を抑制し、その結合部位からインスリンを遊離させる可能性がある。 |
クロラムフェニコール |
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
機序不明 |
サルファ剤 |
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
膵臓でのインスリン分泌を増加させることにより、低血糖を起こすと考えられている。腎機能低下、空腹状態の遷延、栄養不良、過量投与が危険因子となる。 |
シベンゾリンコハク酸塩 ジソピラミド ピルメノール塩酸塩水和物 |
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
インスリン分泌作用を認めたとの報告がある。 |
フィブラート系薬剤 |
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
インスリン感受性増強等の作用により、本剤の作用を増強する。 |
レセルピン |
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
低血糖に対する交感神経系の症状(振戦、動悸等)をマスクし、低血糖を遷延させる可能性がある。 |
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血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
カリウム喪失が関与すると考えられている。カリウム欠乏時には、血糖上昇反応に対するβ細胞のインスリン分泌能が低下する可能性がある。 |
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血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
糖新生亢進、筋肉組織・脂肪組織からのアミノ酸や脂肪酸の遊離促進、末梢組織でのインスリン感受性低下等による血糖上昇作用を有する。 |
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血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
副腎皮質刺激作用により糖質コルチコイドの分泌が増加する。糖質コルチコイドは、糖新生亢進、筋肉組織・脂肪組織からのアミノ酸や脂肪酸の遊離促進、末梢組織でのインスリン感受性低下等による血糖上昇作用を有する。 |
アドレナリン |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
糖新生亢進、末梢での糖利用抑制、インスリン分泌抑制による血糖上昇作用を有する。 |
グルカゴン |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
糖新生亢進、肝グリコーゲン分解促進による血糖上昇作用を有する。 |
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血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
糖新生亢進、肝グリコーゲン分解促進による血糖上昇作用を有する。 |
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血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
抗インスリン様作用による血糖上昇作用を有する。 |
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血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
末梢組織でインスリンの作用に拮抗する。 |
経口避妊薬 |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
末梢組織でインスリンの作用に拮抗する。 |
ニコチン酸 |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
末梢組織でのインスリン感受性を低下させるため耐糖能障害を起こす。 |
濃グリセリン |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
代謝されて糖になるため、血糖値が上昇する。 |
イソニアジド |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
炭水化物代謝を阻害することによる血糖上昇作用を有する。 |
ダナゾール |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
インスリン抵抗性を増強するおそれがある。 |
フェニトイン |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
インスリン分泌抑制作用を有する。 |
ブセレリン酢酸塩 |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
機序不明 |
フェノチアジン誘導体 |
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
機序不明であるが、動物実験(ラット)において、インスリン分泌が低下したとの報告がある。 |
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血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
機序不明 |
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血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
インスリン、グルカゴン及び成長ホルモン等互いに拮抗的に調節作用をもつホルモン間のバランスが変化することがある。 |
ペンタミジンイセチオン酸塩 |
血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
膵臓のβ細胞に作用し、初期に低血糖、それに引き続いて高血糖を起こすことがある。 |
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血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
アドレナリンによる低血糖からの回復反応を抑制する。また、低血糖に対する交感神経系の症状(振戦、動悸等)をマスクし、低血糖を遷延させる可能性がある。また、インスリン感受性は薬剤により増強あるいは減弱することが報告されている。 |
炭酸リチウム |
血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
機序不明 |
クロニジン |
血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
機序不明 |
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リキシセナチドの胃内容排出遅延作用が、併用する経口剤の吸収に影響を与えるおそれがある。 |
リキシセナチドの胃内容排出遅延作用による。 |
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血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。 |
機序不明 |
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プロトロンビン時間国際標準比(INR)の延長がリキシセナチドの類薬(エキセナチド)で報告されている。 |
リキシセナチドの胃内容排出遅延作用による。 |
脱力感、倦怠感、高度の空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、視覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、痙攣、意識障害(意識混濁、昏睡)等があらわれることがある。無処置の状態が続くと低血糖昏睡等を起こし、重篤な転帰(中枢神経系の不可逆的障害、死亡等)をとるおそれがある。
長期にわたる糖尿病、糖尿病性神経障害、β-遮断剤投与あるいは強化インスリン療法が行われている場合では、低血糖の初期の自覚症状(冷汗、振戦等)が通常と異なる場合や、自覚症状があらわれないまま、低血糖あるいは低血糖性昏睡に陥ることがある。
症状が認められた場合には糖質を含む食品を摂取する等、適切な処置を行うこと。α-グルコシダーゼ阻害剤との併用時にはブドウ糖を投与すること。経口摂取が不可能な場合は、ブドウ糖の静脈内投与やグルカゴンの筋肉内投与等、適切な処置を行うこと。
低血糖は臨床的に回復した場合にも、再発することがあるので継続的に観察すること。
臨床試験で報告された重篤な低血糖の発現割合は、0.1%(1/676例)であった。[2.2 参照],[8.4 参照],[8.6 参照],[9.1.3 参照],[9.2.1 参照],[9.3.1 参照],[9.8 参照],[10.2 参照]
GLP-1受容体作動薬の使用は、急性膵炎のリスクの増加に関連している。急性膵炎に特徴的な症状(嘔吐を伴う持続的な腹痛等)が認められた場合には、本剤の投与を中止すること。また急性膵炎と診断された場合には、本剤の再投与は行わないこと。[8.7 参照],[8.8 参照],[9.1.2 参照]
全身性皮膚反応、血管神経性浮腫、気管支痙攣、低血圧等の異常が認められた場合には投与を中止すること。
[8.9 参照]
腸閉塞を含むイレウスを起こすおそれがある。高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[9.1.5 参照]
5%以上 |
1~5%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
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消化器 |
悪心 |
腹部不快感、下痢、嘔吐、消化不良、便秘、胃腸炎、食欲不振 |
腹部膨満、腹痛 |
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肝胆道 |
胆石症 |
|||
皮膚 |
多汗症 |
蕁麻疹 |
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精神神経系 |
めまい、振戦 |
傾眠 |
頭痛 |
|
注射部位 |
注射部位反応(内出血、紅斑、浮腫、そう痒等) |
リポジストロフィー(皮下脂肪の萎縮・肥厚等)、皮膚アミロイドーシス |
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感染 |
上咽頭炎、上気道感染 |
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その他 |
疲労 |
倦怠感、空腹感 |
(更新確認日:2025年8月6日)
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