インスリン製剤「ノボラピッド注 フレックスタッチ」が限定出荷 2024年に大幅な出荷量減少の見込み ノボ
世界的な需要増でフレックスタッチに関連するインスリン製品の製造にも影響が
ノボ ノルディスク ファーマは、同社のインスリン製剤「ノボラピッド注 フレックスタッチ」について、「インスリン製剤の限定出荷に関するお詫びとお願い【第一報】」を公表した。
「ノボラピッド注 フレックスタッチ」は、2024年に大幅な出荷量減少が見込まれるとして、予期せぬ需要増に備えるために、2023年11月16日より「限定出荷をさせていただきます」としている。
この状況は、安全性や品質によるものではなく、同社の糖尿病関連製品の予測を上回る世界的な需要増、一部の製造拠点での生産能力の限界により、フレックスタッチに関連するインスリン製品の製造にも影響が出ていると説明している。
限定出荷の対象となる品目と出荷調整の開始時期は、「ノボラピッド注 フレックスタッチ」が11月15日まで通常出荷で、11月16日以降は出荷調整し、1月上旬以降は出荷調整減少としている。
また、「フィアスプ注 フレックスタッチ」「ノボラピッド注 フレックスペン」「ノボラピッド注 ペンフィル」についても、通常出荷量を超えないように限定出荷する。11月15日まで通常出荷で、11月16日以降は出荷調整となる。
2024年の出荷量減少に備え、2024年の1月より代替薬などの準備もしており、「準備が整い次第、変更可能な他の治療を含むご相談をさせていただく予定です」としている。
同社では、「ノボラピッド注 フレックスタッチ」を使用している患者や家族に対し、「主治医の先生から治療の変更などのご提案の可能性がございますことを、ご承知おきくださいますようお願い申し上げます」と説明している。
この件について、日本糖尿病学会では「糖尿病をもつ方の生命にも関わる極めて重大な事態と考えており、早急な状況の改善・インスリン製剤供給の健全化に向けて、ノボ ノルディスク ファーマを含め、関係各所に随時状況確認・要望を行っている」とコメントしている。
詳細は下記サイトで見ることができる。