「リモート栄養指導」のためのオーダーシステムを公開 レセプト請求可能なオンライン栄養指導を依頼できる 日本臨床栄養協会
2024.09.04
一般社団法人 日本臨床栄養協会(理事長︓久保明)は、リモート栄養指導のためのオーダーシステムを開発し、8月より会員医師向けに運用を開始した。
2020年度から情報通信機器を用いたリモート(オンライン)栄養指導が保険診療のなかで可能になっているそこで同協会ではこのほど、リモート栄養指導のオーダーを簡易化するシステムを開発した。
同システムを活用すると、各都道府県栄養士会栄養ケア・ステーション(栄養CS)に栄養指導箋が発行され、リモート栄養指導を依頼できる。
リモート(オンライン)栄養指導を依頼できるオーダーシステムの運用を開始
一般社団法人 日本臨床栄養協会(理事長︓久保明)は、リモート栄養指導のためのオーダーシステムを開発し、8月より会員医師向けに運用を開始した。
2型糖尿病や高血圧症に代表される生活習慣病はいまだ増加し続けており、対策としては食事療法を行うこと、具体的には、主食・主菜・副菜を組み合わせた栄養バランスのとれた食事を規則正しくとることなどが推奨されている。
一方、2020年度から情報通信機器を用いたリモート(オンライン)栄養指導が保険診療のなかで可能になっているが、これまであまり普及していない。
同協会で栄養ケア・ステーション向けに行ったアンケート調査では、主治医からのリモート栄養指導のオーダーが極めて少ないことが主な要因であることが示されている。
そこで同協会ではこのほど、リモート栄養指導のオーダーを簡易化するシステムを開発した。同システムを活用すると、各都道府県栄養士会栄養ケア・ステーション(栄養CS)に栄養指導箋が発行され、リモート栄養指導を依頼できる。
一般社団法人 日本臨床栄養協会
レセプト請求可能な栄養指導に (日本臨床栄養協会サイトより)
本ツールをご利用いただきますと、外来栄養食事指導料2(情報通信機器を用いた場合、初回225点、2回目以降170点)を、管理栄養士を直接雇用することなくレセプト請求可能となります。また2024年度の診療報酬改定により、糖尿病、脂質異常症、高血圧症の3疾患は、慢性疾患療養管理料から生活習慣病管理料へ制度変更になりましたが、生活習慣病管理料の算定に際しては、療養計画書の作成とともに、管理栄養士を含めた多職種連携による治療管理が望ましいとされました。
ぜひ本ツールを先生方のご診療にお役立てください。
ぜひ本ツールを先生方のご診療にお役立てください。
同協会では今後の展望として、「このシステムにより、各都道府県栄養士会栄養ケア・ステーションでのリモート栄養指導が増加し、栄養ケア・ステーションの機能がさらに発揮されることが期待されます。栄養指導の普及により、国民の健康増進が図られ、健康長寿社会の実現へ近づくことが最終目標です」と述べている。
■ 日本臨床栄養協会について
同協会は1979年に「医師と栄養士が手を結べば何ができるか」をテーマに設立された。協会主催の研修会などを通じて臨床栄養分野のプロフェショナルを育成、また厚生労働省の基準に100%そった内容で栄養と保健機能食品・サプリメントについて正しい知識を持った人材「NR・サプリメントアドバイザー」の教育・認定などを行っている。
担当理事:矢作直也・自治医科大学 内科学講座 内分泌代謝学部門 教授
[ TERAHATA / 日本医療・健康情報研究所 ]