インスリン製剤「ヒューマログ注・ルムジェブ注」も限定出荷　治療継続中の既存患者への供給を優先　イーライリリー

「ヒューマログ注・ルムジェブ注」で治療継続中の既存患者への供給を優先

　日本イーライリリーは、ノボ ノルディスクファーマのインスリン製剤の限定出荷にともない、同社が製造販売するインスリン製剤「ヒューマログ注・ルムジェブ注」について、11月20日より限定出荷を行うことを公表した。

　この限定出荷は、日本イーライリリーのインスリン製剤で治療中の患者への供給を続けるためのものとしている。

　ノボ ノルディスクファーマが、同社の「ノボラピッド注 フレックスタッチ」などが11月16日より限定出荷されている影響を受けたもので、日本イーライリリーの同種同効薬である「ヒューマログ注・ルムジェブ注」も限定出荷となる。

　同社では、「弊社は通常の需要に対する在庫は確保しておりますが、他社様の同種同効薬の限定出荷による代替としての処方に十分対応できるだけの在庫は確保しておりません。つきましては、現在治療継続中の既存の患者様への供給を優先するために、対象製品の限定出荷を開始させていただくことといたしました」とコメントしている。

　なお、「他社様のインスリン製剤の代替としての処方はお控え頂きますようお願い申し上げます」としている。

　日本糖尿病学会ではこの件について、「処方医各位におかれましてはノボ社のアナウンスをご確認いただき、ノボ社の供給懸念が他社製造販売同効薬を使用中の患者さんへ拡大しないよう、ご留意ください。日本糖尿病学会としてあらためて、糖尿病関連医薬品の供給の1日も早い健全化を強く要望するものであります」とコメントしている。

　詳細は下記サイトで見ることができる。