注射の記録を簡単に インスリン等のペン型注入器に取り付けるスマートキャップ「SoloSmart」を新発売
注射記録をアプリにリアルタイム転送 データ共有がスムーズに
サノフィは12月14日、同社のインスリン製剤などのペン型注入器「ソロスター」に取り付けることで、注射の記録を自動でスマートフォンアプリへ転送できるスマートキャップ「SoloSmart」(製造:BIOCORP PRODUCTION、輸入:サノフィ)を世界に先駆け日本で発売した。
「SoloSmart」は、日々のインスリン等の注射の投与時刻と投与量を記録し、シンクヘルスが提供するモバイルアプリとBluetoothで接続することで、その記録をモバイルアプリに同期させられるデジタルデバイス(非医療機器)。リアルタイムのデータ転送が可能で、患者および医療従事者はその記録の履歴を確認、共有することができ、糖尿病の包括的な治療への貢献が期待される。
「4月より医療機関へSoloSmartのサンプル提供を行って参りました。本製品をお使いの患者さんより、『インスリン等の投与量や投与時刻を記録する習慣がついた』、『記録の負担が軽減し医療従事者と治療の振り返りが簡便になった』といった声が届いています。適切な投与量を適切なタイミングで投与することは治療効果に重要な影響を及ぼすことから、今後も本製品を通じて、患者さん一人ひとりの最適な治療に貢献して参ります」と同社は述べている。
また、自身も1型糖尿病をもつ糖尿病専門医である、南昌江内科クリニック/南糖尿病臨床研究センター センター長 前田 泰孝先生は、次のように語っている。
「糖尿病治療は、ご自身の病態やライフスタイルに合わせて適した方法を見つけることが大切です。インスリン治療に向き合う皆様の血糖値やインスリン投与情報の記録は、ご自身にとっても医療従事者にとっても、日々の血糖マネジメントの状況を正確に把握することに繋がります。私はSoloSmartを含めたパーソナルヘルスレコード(PHR)を治療へ活用することは、患者さんにあった治療を受けるために重要な役割を果たすと信じています」。
なお、販売方法については、医療スタッフからの指導込みで必要とする人にしっかり届けたいという意図から、当面は医療機関や調剤薬局に限るとしている。
販売名 | SoloSmart |
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特徴 | ■サノフィのインスリン製剤等のペン型注入器であるソロスターに装着することで投与量(インスリン用量等)の記録が可能 ■Bluetooth技術を用いてSoloSmartをスマートフォンに接続したときに、スマートフォン上の互換性のあるモバイルアプリに各注射の投与量、日時に関する情報を送信可能 (互換性のあるサノフィのインスリン製剤等:ソリクア配合注ソロスター、ランタスXR注ソロスター、ランタス注ソロスター、アピドラ注ソロスター、インスリンリスプロBS注ソロスターHU「サノフィ」、インスリン アスパルトBS注ソロスターNR「サノフィ」) |
7,940円(税込) | |
製造業者 | BIOCORP PRODUCTION |
輸入業および販売業者 | サノフィ株式会社 |