千葉市・千葉大学・ノボ ノルディスクが連携協定 肥満と肥満症対策を推進 肥満症は相談できる疾患
肥満および肥満症対策を推進する環境を整備しモデル都市を目指す
千葉市、千葉大学、ノボ ノルディスク ファーマの3者は、肥満および肥満症対策を推進するための環境を整備し、同市でより健康な社会を実現することを目的とした連携協定を締結した。
同市は協定により、官民学連携を通じて、肥満および肥満症対策を推進するための環境を整備し、より健康な社会を実現するモデル都市になることを目指すとしている。
同市には、「適正体重を維持するための食事量の摂取や運動習慣を身につけること」「健診受診率の向上」などの課題がある。
2023年3月に作成した「健やか未来都市ちばプラン」(2013~2023度)の最終評価では、肥満傾向にある子供・成人の肥満者・高血圧・脂質異常症・メタボリックシンドローム該当者・特定健診の実施率などに関する指標の改善がみられなかった。
新たな基本計画(2023〜2032年年度)では、▼特定健康診査・特定保健指導の推進、▼パーソナルヘルスレコードを活用した健康施策の推進、▼食育の推進などを位置付け、▼生活習慣の改善、▼生活習慣病の発症・重症化予防、▼環境づくりの推進などに取り組んでいる。
肥満症に対する認識不足や誤解によるスティグマを解消
肥満があり、肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、その合併が予測され、医学的に減量を必要とする疾患が「肥満症」だが、その認知度が低く、肥満に対する認識不足や誤解によるスティグマ(差別・偏見)がある。
千葉大学は協定により、実態調査・研究などのさまざまな取り組みを通じて、肥満症での医療連携体制を構築するとともに、予防にも取り組み、肥満症を取り巻く環境の改善と市民の健康に寄与するとしている。
ノボ ノルディスクは、「変革を推進し深刻な慢性疾患を克服する」ことをパーパスとしており、その目的達成に向け、科学的革新を見出し、医薬品へのアクセスを拡大するとともに、病気の予防ならびに最終的には根治を目指して取り組むとしている。
協定を通して、肥満症を取り巻く環境整備を全面的に支援し、取り組みの好事例を積極的に日本国内のみならず、世界へと発信し、普及を促進する。
協定の「子供の健康応援に関する事項」の取り組みのひとつは、同社がグローバルで展開する官民パートナーシッププログラム「まちが元気を創り出す 子供の健康応援イニシアティブ~Cities for Better Health Childhood Obesity Prevention Initiative~」の一環として行う。
肥満症は医師に相談できる疾患であるという認知を広げたい
肥満症を知る (ノボ ノルディスク ファーマ)
肥満症 (ノボ ノルディスク プロ 医療従事者向けサイト)
Cities for Better Health (ノボ ノルディスク)