トロント大学とノボ ノルディスクが革新的パートナーシップを締結 インスリン発見100周年を記念して
2021.03.02
ノボ ノルディスクとトロント大学は2月24日、インスリン発見100周年を記念し、「Novo Nordisk Network for Healthy Populations(健康な住民のためのノボ ノルディスク ネットワーク)」設立に向け、2億デンマーククローネ(約34億円)を投資することを発表した。
精密公衆衛生の新たな時代の活性化を目指す
同ネットワークは、都市住民の健康改善をサポートする新たな方法に重点を置き、公衆衛生研究と教育プログラムにおけるトロント大学の最先端の専門的知識を活用することで、全世界での糖尿病およびその他の深刻な慢性疾患との闘いに影響をもたらすことを目的としている。 この新たなネットワークは、トロント大学ミシサガ校を拠点とする、ダラ ラナ公衆衛生学部、テマーティ医学部、トロント大学ミシサガ校によるパートナーシップ。 ノボ ノルディスクは、同ネットワークに1億デンマーククローネ(約17億円)を寄附する。また、トロント大学は、金銭および現物出資により同額の1億デンマーククローネ(約17億円)を寄附する。 さらにノボ ノルディスクは、創薬研究をサポートし、バンティングとベストが遺した不朽の遺産に敬意を表し、トロント大学のバンティング&ベスト糖尿病センターに1,000万デンマーククローネ(約1億7,000万円)を寄附している。 トロント大学学長のメリック ゲトラー氏は次のように述べている。「トロント大学でインスリンが発見されてから100周年を迎えるにあたり、糖尿病およびその他の慢性疾患とともに生きる人々をサポートすることが極めて重要であると理解しているノボ ノルディスクと再び提携できることを非常に嬉しく思います。同社の現在に至るまでの投資により、当大学の研究・教育能力はさらに強化されるでしょう」。 1921年、フレデリック バンティング氏、チャールズ ベスト氏などをメンバーとするトロント大学の研究チームがインスリンを発見した。ノボ ノルディスクの前身であるノルディスク インスリン研究所とノボ テラピューティスク研究所がいち早くインスリンの大量生産を開始し、トロント大学の研究所から世界中の糖尿病を抱える人々に届けた。 そして100年後の今、トロント大学とノボ ノルディスクは再び協力し、2型糖尿病の予防という野心的な目標とともに糖尿病とともに生きる人々の生活の改善に向けて取り組むとしている。 ノボ ノルディスクのラース フルアーガー ヨルゲンセン氏は次のように述べている。
「糖尿病や肥満症、およびその他の深刻な慢性疾患を克服するという私たちのパーパスを達成するためには、革新的な医薬品に留まらない数多くの取り組みが必要となります。インスリン発見から100年が経過した今、2型糖尿病および肥満症の根本的原因に社会が取り組むことをサポートするという野心のもと、トロント大学と再び提携することを非常に誇りに思います」。 ノボ ノルディスク ファーマ
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]