新型コロナとA/B型インフルエンザのウイルスを同時に検出する検査薬が保険適用 インフルエンザ流行期に備えて ロシュ
2020.11.18
ロシュ・ダイアグノスティックスは、1つの検体から新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、インフルエンザウイルスA型、およびB型を検出し、鑑別できる検査薬「コバスSARS-CoV-2 & Flu A/B」が、承認を取得し保険適用されたと発表した。
新型コロナウイルスとA/B型インフルエンザウイルスを同時に検出
ロシュ・ダイアグノスティックスは、1つの検体から新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、A型インフルエンザウイルス、およびB型インフルエンザウイルスを検出する体外診断用医薬品「コバスSARS-CoV-2 & Flu A/B」の承認を取得し保険適用されたと発表した。 「コバスSARS-CoV-2 & Flu A/B」は、リアルタイムPCR法を原理とする同社の全自動遺伝子検査装置コバス6800システムまたはコバス8800システムを使用し、鼻咽頭拭い液または鼻腔拭い液中のSARS-CoV-2、A型インフルエンザウイルス、およびB型インフルエンザウイルスRNAを検出する。 コバス6800システムまたは8800システムで使用されるこの検査には、核酸抽出から増幅・検出までの全工程が含まれ、約3.5時間で最大96テストの測定結果を提供する。8時間の稼働で提供できる測定結果は、コバス6800システムでは計384テスト、コバス8800システムでは計960テスト。 今後のインフルエンザ流行期に備え、同一の検体を用いたインフルエンザウイルスと新型コロナウイルス感染症の診断を補助する検査の重要性が増すと考えられる。同社は、新型コロナウイルス感染症の迅速な診断に貢献できるよう、用途や場面に応じて最適な検査を引き続き提供するとしている。 「コバスSARS-CoV-2 & Flu A/B」の概要使用目的 | 生体試料中のSARS-CoV-2 RNA、鼻咽頭拭い液又は鼻腔拭い液中のA型およびB型インフルエンザウイルスRNAを検出します。(SARS-CoV-2感染またはインフルエンザウイルス感染の診断補助) |
---|---|
対応機種 | リアルタイム遺伝子解析装置 「コバス6800システム」および「コバス8800システム」 |
測定項目:SARS-CoV-2 RNA、A型およびB型インフルエンザウイルスRNA 保険点数:1350点または1800点 |
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]