微量の血液で糖尿病や感染症のスクリーニングに役立つ検査機器 POCTでトップクラスの測定精度
2019.07.11
堀場製作所は、一般内科や小児科などで使える検査機器「Yumizen M100 Banalyst」を発売した。HbA1cやCRP、高感度CRPなどの項目を院内で即時検査でき、糖尿病や感染症のスクリーニングに役立つ。
マイクロタス技術を応用
同社は開業医向けに、血球計数やCRP濃度、血糖値やHbA1cなど糖尿病に関連する検査項目で即時に検査を行い、その場で検査結果を提供する血液検査機器を展開している。糖尿病患者数の増加や患者層の高齢化、医療法改正などの市況変化により、高精度な微量血液検査システムのニーズは年々高まっている。 「Yumizen M100 Banalyst」は、「μTAS(マイクロタス)」技術を応用した微量血液検査システムの第一弾製品。数mmから数cm角のチップ上に流体デバイスを集積することで、化学反応や生化学分析など一連の化学操作を短時間で効率的に行う技術だ。 同製品は、液状試薬が入った使い捨てのプラスチック製チップを使用し、微量な全血を遠心力で血球分離したのち、試薬反応から光学測定までを行う。POCTでトップクラスの測定精度をもち、1枚のチップで検査室と同様の検査を行える。必要血液量は4μLで、小児科や新生児集中治療室でも使用可能だ。 高感度CRPについては、糖尿病と感染症の密接な関連性が示されており、また第6番目の合併症ともいわれる歯周病でも炎症マーカーを用いた治療が報告されている。測定項目 | HbA1c/CRP/高感度CRP/シスタチンC |
2019年5月23日 | |
サイズ | 240(W)×395(D)×202(H) mm |
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]