高血圧症治療剤のアムバロ配合錠「ファイザー」の自主回収(クラスI)を開始 発がんリスクが
2019.02.15
ファイザーは、高血圧症治療剤のアムバロ配合錠「ファイザー」(一般名:バルサルタン/アムロジピンベシル酸塩配合錠)について、自主回収(クラスIを開始した。
発がんリスクを完全に否定できないため
サルタン系医薬品の有効成分(原薬)に発がんの可能性のある物質(ニトロソアミン)が含まれているとの国内および海外での報告から、同社が製造販売するバルサルタンの原薬の調査をおこなったところ、原薬2バッチに規格(管理指標)を超えるN-ニトロソジエチルアミン(NDEA)および、規格は下回るものの微量のN-ニトロソジメチルアミン(NDMA)が含有していたことが判明した。 同製品の原薬のひとつであるバルサルタンは、製造所(Mylan Laboratories Limited(Unit-8))にて製造されている。同所が製造したすべての原薬バルサルタンを検査したところ、2バッチにおいて管理指標を超えたNDEAおよび管理指標以下ではあるものの微量のNDMAが検出された。 該当している製造番号品は5ロットだという。NDMAおよびNDEAの発がんリスクを完全に否定できないため、該当する原薬を使用した該当製造番号品について自主回収(クラスI)を実施する。 【回収対象製品、該当製造番号品】回収対象製品:アムバロ配合錠「ファイザー」
包装単位 | 製造番号 | 使用期限 | 出荷開始日 |
---|---|---|---|
100錠(PTP) | X66074 | 2021年4月 | 2018年12月3日 |
AF1679 | 2021年7月 | 2019年1月23日 | |
140錠(PTP) | X66073 | 2021年4月 | 2019年1月18日 |
700錠(PTP) | X66072 | 2021年4月 | 2018年12月3日 |
500錠(バラ) | X62678 | 2021年4月 | 2019年1月9日 |
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]