「糖尿病眼手帳 第3版」を発行 日本糖尿病眼学会
2014.07.02
日本糖尿病眼学会は「糖尿病眼手帳 第3版」を発行した。「糖尿病眼手帳」は190万部以上が発行されており、内科・眼科の連携ツ-ルとして活用されている。同学会は、従来と同様に協賛メーカーを通じて無料で配布している。
眼科医と内科医の密接な連携は、糖尿病網膜症の悪化を防止するため、また適切な治療のタイミングを患者の通院中断によって逃さないために重要となる。 「糖尿病眼手帳」の内容は、眼科受診のススメ、患者本人の記録、連携医療機関の記録、受診の記録、糖尿病網膜症の病期分類、眼球断面図、正常眼底写真、網膜症の眼底写真など。 眼科受診のススメには網膜症の進行、自覚症状、精密眼底検査の目安、増殖網膜症の危険性、定期的眼科受診の必要性などが書かれている。 受診記録の内容としては、受診日、次回受診予定日、矯正視力、眼圧、白内障の程度、網膜症の病期、網膜症の変化、眼科的治療内容が書けるようになっている。 糖尿病網膜症は視覚障害原因疾患の第2位であり、その要因として治療の放置・中断が挙げられる。また網膜症や黄斑浮腫に対する病期分類の見直し、画像診断の進歩や治療薬の開発等、糖尿病眼合併症を取り巻く医療環境にも変化がみられる。 このような背景をふまえ、「糖尿病眼手帳 第3版」は患者にも分かりやすい内容にしてあり、治療の放置・中断を抑制し、眼合併症の診断・検査・治療に関する最新情報を内科医・眼科医が共有できることを目指して作成された。
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[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]